コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!
天皇にとって、セックスは国事行為! 1,000年前から宮中に伝わる「すごい」エロティックな教え
2022/09/10 17:00
堀江 信長は男色のイメージがあるかもしれませんが、実際はかなりの子だくさんですから。子だくさんの上で『医心方』でいう「接して漏らさず」……「ヤッてもイカない」を実践していたら、毎日セックスばっかりしていることになったかも。
冗談はともかく『黄素妙論』では、男性の射精可能回数が『医心方』よりだいぶ少なめに書いてあるのが興味深いですね。『医心方』では元気な男性であれば、20代は毎日1回でも射精可能なのに、『黄素妙論』では20代でも3日に1度なので。
――どうしてその数字を調整したんでしょうか?
堀江 帝王(=天皇)にとって、セックスは国事行為なのです。だから、おそらく国事行為を妨げてはダメだという観点から、皇室の方々を対象読者にまとめられた『医心方』では20代は毎日でも射精可能という見解になっているような気もします。
なお、『医心方』「房内」の「五徴(ごちょう)第七」では挿入してもよい状態になった女性の外見的特徴として、「顔が赤らむ」「乳首が固くなって鼻の頭に汗をかく」「生唾を飲み込む」などの「五徴(ごちょう)」、5つの証しが段階的にあらわれると書いています。
一方、『黄素妙論』では、ここがさらにリアルなシチュエーションに変わっていて「イチャつきながらエッチな話をした時、女性の顔が赤らみ」……などとあります。