『24時間テレビ』募金額はYouTuber・ヒカキン以下! 昨年より「1億円以上減」の事態に
毎年恒例のチャリティー特番『24時間テレビ45 愛は地球を救う』(日本テレビ系)が、8月27日から28日にかけて放送され、平均世帯視聴率は13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。昨年は12.0%だったため、わずかに上昇しているものの、ネット上では今年の“募金額の少なさ”に注目が集まっている。
今年の『24時間テレビ』は、東京・両国国技館で3年ぶりに有観客開催。ジャニーズの公式YouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」出演メンバーである、嵐・二宮和也、KAT-TUN・中丸雄一、Hey!Say!JUMP・山田涼介、Sexy Zone・菊池風磨の4人がメインパーソナリティーを務め、お茶の間を盛り上げた。
「さらに、お笑いコンビEXIT・兼近大樹は、番組の名物企画『チャリティーマラソン』に挑戦し、見事に100kmを完走。また、番組テーマソングの『サライ』を歌う加山雄三は、年内でコンサート活動を終了することから、同番組での歌唱もこれが最後になると、事前に報じられていました。そのため注目が集まったのか、番組の最後で出演者たちが『サライ』を熱唱したシーンは、瞬間最高視聴率28.9%(世帯)を記録しています」(芸能ライター)
そのほか、特別企画としてプロフィギュアスケーター・羽生結弦が登場し、プロ転向後初となるテレビでの演技を披露したことも、ネット上で話題に。2018年の西日本豪雨で被災し、現在も仮設住宅で暮らす高校生を会場に招待し、北京五輪のショートプログラム「序奏とロンド・カプリチオーソ」などを滑りきった。
「ジャニーズから大物歌手、国民的フィギュアスケーターまで登場する盛りだくさんな内容が功を奏し、今年は昨年よりも視聴率を伸ばしたのかもしれません。また、チャリティー番組とあって、放送中に視聴者から募金を募っており、終了時点で約3億1819万円が集まったと発表されました。しかし、昨年は番組終了時点で約4億2102万円だったため、1億円以上も募金額が減ったことになる。視聴率は上がったのに、肝心のチャリティー活動の部分は、寂しい結果になってしまったんです」(同)
さらにネット上では、今回の募金額について、「YouTuber・ヒカキンが集めた金額より少ない」と話題になっている。
「ヒカキンは20年7月、Yahoo!基金と共同で行った『命を守る人を支えたいコロナ医療支援募金』の寄付総額が、約3億7061万円にのぼったことを発表。受付期間は5月21日から6月30日までと長かったものの、募金をするにはYahoo!JAPANのIDを持っている必要があり、さらに、クレジットカードまたはTポイントの利用という条件があったんです。一方、『24時間テレビ』はクレジットカードや携帯キャリア決済、LINE Payなどのスマートフォン決済、銀行振り込み、会場での募金受け付けなど、あらゆる方法で募金が可能。何より、1978年から続く歴史ある番組だと考えると、YouTuberよりも募金額が少ないという事実は、驚くべきことでしょう」(同)
以前から、ネット上では「チャリティーを謳いつつ、出演者はちゃんとギャラをもらってるんでしょ?」「偽善の押し売りをしてるだけだから、見なくなった」「『24時間テレビ』を放送するための資金を、全額募金すればいい」といった声が飛び交うなど、番組そのものに否定的な意見が出ている『24時間テレビ』。昨年より募金額が減ったうえに、YouTuberの影響力にも負けているとなると、番組の存在意義が危うくなりそうだ。