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不登校YouTuber・ゆたぼんはなぜ炎上するのか? ホリエモンとの違いを臨床心理士が解説
2022/08/30 18:00
では、ゆたぼんを批判したくてたまらないという“アンチ”は、もともとどういった気質の持ち主なのだろうか。杉山氏は「誇り高い人」「感情を逆なでされやすい人」という2つのタイプを挙げてくれた。
「『誇り高い人』は、『自尊心を下げられっぱなしじゃ悔しい!』と感じるタイプの人を指します。一方、『感情を逆なでされやすい人』は、言い換えると、『感情的になる余裕がある人』。やらなくてはいけないタスクが多い忙しい人というのは、“計画性”を司る脳の部分が働いて、自尊心を感じたり、感情的になる脳の働きが抑制されるんです。なので、ゆたぼんを批判する人は、良くも悪くも余裕がある人といえるでしょう」
また、ゆたぼんに限らず、昨今ネット炎上が激化している背景にも、杉山氏は思うところがあるという。
「最近は、雇用を保障する代わりに、残業を減らして賃金を抑えようとする企業が目立つようになり、“忙しくできない”という人が増えているわけです。時間に余裕ができたことで、将来への漠然とした不安を抱く時、人は社会正義に目覚めがち。誰かを批判し、また批判者同士で一体感を得ると、瞬間的にではありますが、その不安が解消されるんですね。ゆたぼんさんは、その批判対象にされやすいのでしょう」