【薬剤師監修】ニキビや湿疹の原因は、体の内側にあるかも! 肌トラブルを改善する漢方3種
肌のトラブルは「体の不調のサイン」といわれます。例えば大人のニキビは、乾燥肌や皮脂の過剰分泌が原因とされていますが、それ以外にも、ストレスや生活習慣の乱れ、睡眠の状態などが関与している場合もあるのだとか。
そこで今回は、ニキビや湿疹ができる仕組み、その原因について、薬剤師・相田彩氏が解説。外側からだけでなく、内側から肌トラブルにアプローチする方法を紹介してもらいました。
1.ニキビや湿疹の原因は、体の内側にあるかも?
ニキビや湿疹などの肌トラブルは、乾燥など外側だけの問題ではないこともあります。肌は「内臓の鏡」といわれるほど、臓器の不調が反映されやすいのです。それではまず、ニキビや湿疹の原因と、食生活や生活習慣も含めた内側からのケア方法をご紹介します。
1‐1.ニキビや湿疹の原因とは?
ニキビは毛穴に皮脂が詰まった状態でアクネ菌が増殖し、炎症が起こっている状態。ストレスや寝不足、不規則な生活習慣などが原因で、ホルモンのバランスが崩れると、皮脂分泌が盛んになって、ニキビができやすくなります。
そのほか、胃腸の機能低下による便秘や、自律神経の乱れが根本原因になることも。便秘が続くと、腸内で便が腐りアンモニアなどの有害物質が発生し、肌のターンオーバーを妨げてしまうのです。また、自律神経が乱れると、夜も交感神経が活発になって寝不足を招くことに。その結果、肌の血行も悪くなり、老廃物も排出されにくなるというわけです。
また、ニキビが繰り返しできてしまう場合は、ストレスやイライラが関係しているかもしれません。ストレスはホルモンバランスを乱し、皮膚を固くして、皮脂分泌を促進させる要因になってしまいます。
1‐2.ニキビや湿疹を体の内側から治すには?
できるだけストレスを溜めないように、趣味や運動など、自分に合った解消法を持ちましょう。さらに、バランスのよい食事は便秘を改善するだけでなく、ストレスの軽減にもなるため、普段から栄養素を意識することも重要だといえます。
ビタミンやミネラル、食物繊維などが足りないと、肌のターンオーバーや皮脂分泌抑制が低下してしまうので、これもニキビや湿疹の原因に。とはいえ、忙しい日々でどうしてもストレスが溜まったり、外食で済ませたりすることが多くなってしまう……なんて人も多いですよね。
そこでおすすめしたいのが、漢方薬。漢方は、血流の改善で胃腸の働きをよくし、栄養を肌に届け、体の老廃物を排出することでニキビや湿疹を改善していきます。血流がよくなると、自律神経が整い、ストレスに負けない体づくりも目指せます。