狭い家のストレス解消! 収納の無駄スペースを減らす、ちょっとしたテク14
整理収納アドバイザーの伊藤まきが、片付けに訪問した現場で「よくやる作業」「よく伝えるおすすめ収納法」を紹介していきます!
プロの技シリーズ24回目は、モノの「かさばり」を減らす方法です。スッキリした暮らしは、モノの容積を減らすのが一番の特効薬。収納グッズの選び方はもちろん、できる限り小さくコンパクトにまとめるコツを紹介します。
狭い家のストレス解消! 無駄なスペースをなくす
小さな家に住む筆者が実践する「かさばり」を減らす14の工夫【前編】です。かさばりを減らせば、無駄なスペースがなくなり、収納場所を広げることができます。
無駄なスペースを減らすテク[1]外箱は基本的に「ぜんぶ捨てる」
押し入れの中に、家電や玩具の外箱がいっぱいの家をよく見ます。「いつか売るかも・必要かも」といった感情で残すようですが、中古市場への売り時が過ぎれば「外箱は処分」でOK。筆者宅では、保管時は100均カバーを使っています。
タテに高い段ボールだけ残して再利用
空気清浄機やオイルヒーターなど、「タテの高さがある段ボール」だけ残すと便利なことも。写真上の赤い点線部分をカットして、不安定な棒状のモノ(スノボ板、季節のすだれ、スポーツ道具など)を収納するボックスとして使います。外箱の厚みが頑丈なほど◎です。
このカット方法は、小物収納にも応用できるので、自立できないモノや仕切りスタンドとして使えます。横幅が合わない場合は、青い線をカットして使います。
無駄なスペースを減らすテク[2]お金に関する書類以外は「ぜんぶスマホ化」
お金に関する紙や書類以外は、すべてDATA化できます。とくに、家電製品の取扱説明書を無料アプリでデジタル管理がおすすめ。型番を打ち込むと予測変換で出てくるので、手間と時間もかかりません。サイズや購入日時の記録も可能です。
紙モノのかさばりは、増えるいっぽうなので早めにDATA化。ポイントカードも、スマホで管理! デジタル整理は、初期設定さえ済ませれば、習慣化もしやすくなります。
無駄なスペースを減らすテク[3]DVDやCDの「ケース」を外す
リビングや本棚の棚が、過去に集めたDVDやCDだらけの家があります。ほとんどの場合、思い出品なので使用頻度は年に一度あるかないか……。分厚いケースを捨てて、スリム化を目指しましょう。
また、昭和の頑丈なアルバムもかさばります。とくに、フィルムに映る写真をぜんぶ(捨てカットも)残す習慣があったので、ベストショットに絞るだけでも違います。ほか、アルバムの形状も不揃いが多いのでかさばりがち。これらを整理できると、気持ちの突破口が開いたかのように清々しくなります。
無駄なスペースを減らすテク[4]人数分以外は、保管用に分けて収納する
引き出しの中に「あるだけ全部」のカトラリーを詰め込んでいませんか? 例えば、4人家族なのに10個以上持っていたり……。この場合、使いやすい道具を人数分+2個だけ残してほかは別の場所へ保管します。
文房具も同じで、使うモノだけを残すと「快適な出し入れ」に変わります。使う分だけ最優先に用意するのも、かさばりを減らす重要ポイントです。
無駄なスペースを減らすテク[5]ドア用フックで壁や天井に「浮かせる」
床や棚の上にモノを置かず、目線から外した「上の空間」に置くとゴチャゴチャ感から解放されます。もちろん、落下しても大丈夫な「軽いモノ限定」。筆者宅は、ワッツの「ドア用フック」を使って「浮かせる収納」をしています。空間が広く感じるのはもちろん、掃除や作業のスタートも早く済みます。