[インタビュー]

セールにも間に合う! 「日傘」遮光性で選ぶコツとNG使用法を小田急百貨店“アンブレラマスター”に聞く

2022/08/09 20:05
サイゾーウーマン編集部
小田急百貨店新宿店3階にある、婦人服飾雑貨売り場の一角(C)サイゾーウーマン

 猛暑日が続いている今年の夏。気象庁の発表によると、9月まで平年より厳しい暑さが続くようだ。外出時、「日傘」は紫外線対策の一つとして欠かせないアイテムの一つとなっていることだろう。また、百貨店や大型商業施設では現在夏のセールが行われているため、新たに購入を検討している人も多いのでは?

 そこで今回は、小田急百貨店新宿店の婦人服飾雑貨売り場で日傘の販売を行っている河地沙希さんに取材を敢行。「日本洋傘振興協議会」が認定する洋傘売り場のスペシャリスト「アンブレラ・マスター」の資格を持つ河地さんに、日傘の種類や機能、正しい使い方、ケア方法まで話を聞いた。日傘選びにぜひお役立ていただきたい。

雨でも使える「晴雨兼用傘」、セール価格で平均5,000~8,000円!

小田急百貨店新宿店では、さまざまな種類の日傘を販売中(C)サイゾーウーマン

――日傘は春から秋にかけてさす人が多い印象ですが、店頭に並び始めるのはいつからでしょうか?

河地さん(以下、河地) 4月くらいから新作が入荷し始め、6月に一気に展開が広がります。梅雨のシーズンでもあるので、雨傘と半々の割合で商品が並び、早い方はこの時期に買いに来られますが、一番売れるのは7月ですね。また、セール時期も売り上げが伸び、多いときは一日で300~400本近く売れたこともありました。

 セール期間はお買い得商品が多く揃いますので、普段あまり百貨店を利用しないという方の来店も増えます。20代から80代の方まで、本当に幅広いお客様がいらっしゃいますね。


――ではまず、日傘の種類について教えてください。

河地 晴雨兼用傘と日傘、いわゆる“純パラソル”があり、晴雨兼用傘は機能性が高く、撥水加工が施されていて、急な雨に降られた場合でもお使いいただけます。ただ、軽量設計なので骨が細く折れやすかったり、風に煽られるとひっくり返りやすいというデメリットも。

 純パラソルは、撥水性がないので、晴れた日にお使いいただくお品物になっています。一方で、水に濡れないことを前提に作られているため、風通しもよく、レースがふんだんに使われていたり、デザイン性が高いことも特徴。ドレッシーな雰囲気の日傘をお探しであれば、純パラソルがおすすめですね。

――価格帯に違いはありますか?

河地 晴雨兼用傘ですと、セール価格で平均5,000~8,000円と1万円を下回るお品物が多いですね。一方の純パラソルは、セール価格でも1万円以上という金額が目安です。生地に麻や綿、絹など天然素材を使用しており、ポリエステルがほとんど混ざっていない商品が多いため、晴雨兼用傘よりもお値段が上がっているのだと思います。


傘の種類 メリット デメリット 生地 セール価格
晴雨兼用傘 撥水性があり雨でも使用可 軽量設計のため、骨が細く風に煽られやすい ポリエステル 5,000~8,000円
純パラソル デザイン豊富で風通しがいい 撥水性なし 麻、綿、絹などの天然素材 1万円以上

 

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