海外
親の功罪はとてつもなく大きい……

ジャスティン・ビーバー、『モダン・ファミリー』人気女優も……“毒親”に苦しんだセレブたち

2022/08/01 21:00
堀川樹里(ライター)

アメリカのスウィートハートと言われたジェニファー(写真:Getty Images)

 父親は人気俳優ジョン・アニストン(89)、母親は元モデルで女優ナンシー・ダウ。両親は9歳の時に離婚し、ジェニファーは母親に引き取られ、ニューヨークで青春時代を過ごした。


 両親の勧めで演劇に興味を持つようになった彼女は、音楽・舞台芸術の名門校ラガーディア高校に進学。数多くの舞台に立ち、演技力を磨いた。映画やテレビドラマにも脇役で出演するようになり、国民的コメディ『フレンズ』(94〜04)のレイチェル役で大ブレーク。全米の若い女性が彼女のメイクやヘアスタイル、ファッションをお手本にするなど、爆発的な人気を博した。



 映画界にも進出し、イケメン全盛期だったブラッド・ピットと結婚。A級セレブとしてタブロイド紙に追いかけ回される日々を送るようになったが、常に冷静で、酒やクスリに溺れることも精神的に病むこともなかった。

 その理由を、ジェニファーは「好き好んで悲劇のヒロインになっていた人を見ながら育ったからね。本当に嫌で。その人を反面教師にして、自分は絶対に悲劇のヒロインにはならないって決めたの。だってそれは有害なことだし、心も魂もむしばまれるだけだから」とインタビューで告白。「悲劇のヒロインになっていた人」とはナンシーのことで、自分は被害者意識の高い人間にはなりたくなかったと明かした。



 ナンシーは体裁を気にする人でもあり、ジェニファーは幼い頃から、「ハニー、もっとちゃんとしなさい」「ハニー、笑顔でいなさい」などと言われ続け、心底うんざりしていたとか。また、外見にも口を出されたといい、「私には母が持っていたような美しさはなく、そんな私に対して母はいつも批判的だった」とも語った。



 大人に成長したジェニファーは母親から距離を置くようになったが、4年前の米誌「ELLE」のインタビューでは、「母は私をいじめていたのではなく、愛していたからこその言葉だったんだと思う」「彼女自身がそういう環境の中で育ったし」「80年代のシングルマザーは本当に大変だったと思うしね」と理解を示している。



 ナンシーは11年と12年に脳卒中を起こし、16年に79歳で他界。ジェニファーはブラッドと離婚した05年に母親と連絡を取ったそうだが、親しく交流するまでには至らなかったと伝えられている。



 ジェニファーがブラッドと離婚した理由に、彼女が子作りに消極的だったことが挙げられているが、母親のせいで自分は子どもを産みたくないと思うようになったのではともささやかれている。

【インスタグラム】

https://www.instagram.com/p/CVS02ubLoio/
(『フレンズ』時代のジェニファー)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

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最終更新:2022/08/01 21:00
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