サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」叶姉妹、人生相談の腕前 コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 叶姉妹の人生相談が「人を傷つけない」ワケ――ポスト瀬戸内寂聴としての腕前 2022/07/21 21:00 仁科友里(ライター) 女のための有名人深読み週報 叶姉妹の言う“自由”の意味 繰り返しになるが、叶姉妹は言葉をかみ砕いて説明しないので、責任や覚悟が具体的に何を指しているのかはわからない。なので、単なる私の推測になってしまうが、先ほど例に出した「自己肯定感高く、ポジティブに生きるコツは?」というお悩みに対する、恭子サンの回答の意味について考えてみよう。 「人からどんなふうに見られているかを気にしない」ことは、仮に他人が自分を高く評価していなかったとしても、その評価に縛られない自由の行使と言えるだろう。しかし、そういう生き方をして、人との距離を縮めないようにしていると、職場でなんとなく浮いてしまう可能性がないとは言えないし、上司によってはウケが悪いこともあるので、そのあたりを受け入れる覚悟はいる。 また、職場で浮いていると、なんとなく疎外感を覚えて、ネガティブになってしまうかもしれない。会社というのは本来、給料に見合った働きをする場所なので、メンタル面で仕事に悪影響を及ぼすのはNGだろう。しかし、仕事の責任を全うする働きをするのなら、誰にも迷惑はかけないわけだから、その態度を貫けばよい。叶姉妹の意図するところはこんなことではないだろうか。 こうやって考えていくと、叶姉妹の言う“自由”とは、自分本位のものではなく、自分のやるべきこと(仕事)をやった上で堂々と行使するものであり、自分と周囲(職場)、どちらにも恩恵をもたらすものと言える。繰り返すが、これは私の単なる推測にすぎないが、少なくとも叶姉妹は「自分本位でいい」とは言っていないように感じるのだ。 次のページ 叶姉妹はポスト瀬戸内寂聴 前のページ1234次のページ 楽天 叶恭子の心の格言 あなたの心にファビュラスな魔法を 関連記事 清原和博の元妻・亜希がバラエティ出演! 「過去」をイジられる彼女が、テレビ界で活躍しそうなワケ『週刊さんまとマツコ』めるるを当てこする菊地亜美に見る“悪い思い込み”『上田と女が吠える夜』今もなお「結婚で女の友情が崩れる」エピソードが出てくるワケ花田優一のビッグマウスに見る「焦り」と「さみしさ」『しゃべくり007』北斗晶は、“やりすぎ”な姑!? 長男プロポーズへの介入に思うこと