町田啓太『テッパチ!』初回7.6%! 防衛省全面協力、自衛隊の訓練描写が「ユルユル」と物議
劇団EXILEの町田啓太が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ『テッパチ!』の初回が7月6日に放送され、ネット上では「いくらなんでもファンタジーすぎる」「自衛隊をバカにしてる」などとリアリティのなさを指摘する声が相次いでいる。
完全オリジナルの同作は、町田演じる陸上自衛隊の自衛官候補生である国生宙(こくしょう・ひろし)が、訓練を受けながら、大切な仲間たちと友情を育み、人とのつながりの大切さを体現していく物語。初回の世帯平均視聴率は7.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、4月期の同枠で放送された間宮祥太朗主演『ナンバMG5』の初回6.6%を1.0ポイント上回った。
「放送されているのは、4月期から新設された水曜午後10時台のドラマ枠。フジテレビの資料によると、“水10”枠のコンセプトは『今、貴方に必要なのは何系男子?』で、若い視聴者をターゲットに、今後もイケメン俳優が主演を務めるドラマが放送されるようです。『ナンバMG5』は第2話で4%台までダウンしてしまいましたが、『テッパチ!』はそうならないことを願います」(エンタメ記者)
第1話では、その日暮らしを続けてきた宙が、ある日、荒井竜次(劇団EXILE・佐藤寛太)と喧嘩沙汰を起こし、仕事や家を失うことに。そんな中、街で出会った陸上自衛隊の上官・八女純一(北村一輝)の勧めで自衛隊に入るも、入隊初日に「半年間訓練を受けてみることにしたが、合わなかったらすぐ辞めてやる」と宣言。さらに、宙と同じ班には偶然にも竜次がおり、早速騒ぎを起こしてしまう……といった展開だった。
ネット上では、「啓太くんの表現力がすごくて、見とれてしまった」「ちゃんとクソ男に見える町田さんの演技が素晴らしい」「ひたすら啓太くんがカッコ良すぎた! 来週が待ちきれない」「町田さんがまいやん(白石麻衣)を助けるシーンにドキドキした」などとキャストへの賛辞が相次いでいる。
一方で、宙や馬場良成(佐野勇斗)が配属された“第1部”のメンバーたちが、初めて銃を渡され「89式自動小銃だ~」「すっげー」と笑顔ではしゃいだり、行進訓練中に「桜間教官(白石)、めっちゃ美人やないかい!」「まじ美人っすよね~」などと雑談しながらダラダラと歩いたり、食堂でおかわりを奪い合ったりする様子に、「自衛隊って規律が厳しいイメージだったけど、めちゃくちゃユルユルだな。訓練中、私語しまくりで学園ドラマみたい」「新人自衛官が、銃を持ってあんなヘラヘラ談笑しながら行進するとか……」「あんな訓練が許されているように見えるのは、本当の隊員・訓練生の方たちに失礼では?」「ドラマだから脚色はあって当然だけど、これは崩しすぎでしょ」といった声も噴出。
中には、入隊経験があると自称するネットユーザーからの「髪も長すぎるし、喧嘩なんかしたら全員反省させられるし、レンジャー呼称があんなグダグダなのはありえない。自分の通ってきた道をあんな描き方されたらイラつくし、あんな感じでやってきたと思われるのが許せない」といった怒りの書き込みも見られる。
「同作は、『防衛省の全面協力』を謳っていて、撮影では自衛官のエキストラ参加や、陸上自衛隊が保有するヘリコプターや車両などが実際に使用されているとか。そのため、『防衛省は本当にこれでいいの?』と疑問の声のほか、町田らキャストに対して『演技が素晴らしいだけに残念』『熱演してる出演者たちが不憫』と同情する声も出ています」(同)
自衛隊の厳しいイメージとはかけ離れた描写が物議を醸している『テッパチ!』。今後も、演出重視の作風が物議を醸してしまうのだろうか。