町田啓太『テッパチ!』のラブストーリーはリアル!? 自衛隊「社内結婚」と「婚活サービス」事情
サービスを利用するのは、20歳代の隊員が最も多く、次いで30歳代前半だという。
「20歳代前半の方が多いのは、ほかの職業の方が婚活サービスを利用される場合と比較し、自衛隊員に特徴的な傾向ですね。考えられる理由のひとつに、陸・海・空で多少、事情は異なりますが、自衛隊では入隊して基礎教育期間は全員、また、部隊配置後も『3等陸曹以下』『幹部自衛官以外』の独身者は原則として寮生活です。しかし、結婚すれば寮を出て駐屯地の近くなどにアパートを借りて住むことができますから、若い世代で結婚を希望する自衛官が多いのかもしれません。周囲の仲間に彼女ができた、結婚した等のニュースを聞いて、自分も彼女が欲しい、結婚したいという気持ちが湧きあがってくるのだと思います」
上下関係の厳しい寮生活から早く抜け出すためには、昇格を待つより結婚する方が手っ取り早いのかもしれない。それで、20代前半から婚活サービスを利用する自衛隊員が多いというわけである。とはいえ、結婚が遅れがちな自衛官ももちろんいる。40代、50代の幹部自衛官の会員も少なくないそうだ。
「人柄レベルの話になりますと一般男性と変わらないと思いますが、結婚が遅れる自衛官特有の理由は2点考えられます。ひとつは、女性は自衛官と結婚したいという希望を持ってお付き合いをするわけですから、自衛官らしくない人、例えば健康や体調維持を気にしない人、優柔不断な人、約束を守らない人などは敬遠されるかもしれません。もうひとつは、勤務環境により出会いの機会が少ない隊員は結婚が遅くなる傾向があると思います。例えば、離島勤務やシフト勤務の隊員です。しかし、これは自衛隊員に限った話ではないと思いますし、結局は自分が置かれている環境を考え、いかにお相手を見つける努力をし、行動するかだと思います」