コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

『週刊さんまとマツコ』めるるを当てこする菊地亜美に見る“悪い思い込み”

2022/07/07 21:00
仁科友里(ライター)

 そうは言っても、思い込みを持たない人はいない。特にテレビでは、思い込みが笑いを誘うこともあるので、一概に悪いものとは言い切れないが、7月3日放送『週刊さんまとマツコ』(テレビ朝日系)を見ていたところ、芸能界での“悪い思い込み”の例を目の当たりにした。

 同番組のゲストは、タレント・菊地亜美と朝日奈央。2人はアイドルグループ・アイドリング!!!出身で、現在はバラエティを中心に活動しているという共通点がある。しかし、現在バラエティでは、モデル、ママタレなどさまざまなジャンルの女性タレントがしのぎを削っていて、菊地、朝日は“ポジション迷子”になっているという。

 朝日はいろいろな番組で見かけるが、本人いわく「特番は呼んでいただける」「でも、レギュラーまでは行かない」そうだが、菊地は「あんたもなの?」「私……前からそうだよ」と、迷子状態が長いことを自ら明かした。ちなみに菊地は、仕事にNGがないため、かつて『うわっ!ダマされた大賞』(日本テレビ系)でエレベーターから落とされたそうだ。当時は「何でこんなに何回も落とすの?」と考えていたが、「今考えたら、早く落ちたい」と現状を自虐的に語った。

 そんな“ポジション迷子”という立場を利用して、菊地は売れっ子にかみついていく。最近は、みちょぱ(池田美優)、藤田ニコル、めるる(生見愛瑠)など、モデルが積極的にバラエティ進出しているが、菊地はめるるについて「うまいんですよ、めるるとかは最初バラエティで始めの頃とかは、毒づいたりしていたんですよ」「たぶん気づいたと思うんですよ、途中で。『私、こんなしゃべらなくても売れるわ』って」「絶対気づいたと思う」「バラエティでもニコニコしていいポジション」と指摘。めるるは、周囲の様子を見ながらキャラを変えた“小ズルい”人物であるというニュアンスをにじませていたように思う。

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