秋篠宮さまが“致命的なエラー”を無視した背景とは……「大問題の原因」に宮内庁を指摘
――そうであるなら、皇族がたの側近、宮内庁がもっと頑張るべきではないですか?。
堀江 単なる役所仕事以上の働きが期待されてしまいますよね。『秋篠宮』の別の箇所で、江森さんも「理想を言わせてもらえれば、秋篠宮家の人たちを長年、見守り続けてきた信頼の厚い側近がいればよかったのかもしれない」といっていますが、そういう「側近は、現状では見当たらない」とも指摘しています。
「秋篠宮夫妻の意を汲んで、相手の家族と交渉や調整をし、うまい落とし所を早くに探り出す。情報管理も徹底させる」ような器の人物はおらず、秋篠宮さまがすべてを行ったことに今回の大問題の原因があると言っているとも思われます。極論すれば、将来の宮内庁は皇族方の属している(芸能)事務所みたいになったほうがよい、ということなのでしょうね。
――それは面白い考えですね(笑)。それってプロデューサーのお仕事に近そうですよね。
堀江 そうです。戦前、戦後すぐは宮内庁にも入江侍従長のような名物職員がおり、自らメッセージを発する機会が限定されている、皇室のみなさまの好感度を上げる名プロデューサーでもありました。しかし戦後、人員整理とか、宮内庁の職員の職業イメージも変化があり、そういうタイプの職員はいなくなってしまったのですね。
また、この部分には少なくとも、宮さまよりは世間を知っている元・新聞記者のジャーナリストの江森さんが、「私にもっと本音で相談してほしかった」と悔しさを伝えているような気もしました。
その後、18年4月の取材では、「金銭トラブルは小室家の問題(で、秋篠宮家は関係ない)」という発言が秋篠宮さまの口から飛び出しています。手のひら返しのように聞こえますが、これまで、できる限りポジティブに、小室家のことは考えるようにしてきたけれど、ついに庇いきれないと思ってしまったといわんがばかりの”本音”でしょう。小室さん問題が、秋篠宮さまのキャパシティーを超えてしまったことがうかがえます。
――感情をあらわにして小室さんを批判しはじめた宮さまの姿が、ついに描かれてゆくのですね。次回に続きます。