コラム
【連載】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!!

秋篠宮さまが“致命的なエラー”を無視した背景とは……「大問題の原因」に宮内庁を指摘

2022/07/16 17:00
堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト)

堀江 聞かれると、「彼(=秋篠宮さま)は深く考え込み、重い沈黙を続けたままだった」。江森さんは、黙り込む宮さまに被せるように「眞子さまが、男性と知り合う機会は、これから先、まだまだ、たくさんあると思います。もっと素敵な人ときっと出会えますよ」と言いました。そこまで問い詰められても、宮さまからの返答はなかったそうですが、興味深いことを江森さんは書いています。その時、「彼が私の言葉に『んっ』と一瞬、疑問を浮かべたような気がした」。

 『秋篠宮』の文章からも、秋篠宮さまには、小室さんという人物に大いに不満があったのは事実だと思われます。しかし、その問題以上に、皇女である眞子さまが、年齢を重ねる前に結婚することのほうが重視されてしまったのだと思います。小室さんの次の男性といっても、なかなか見つからないだろうから、眞子さんの背中を押すしかなかった……こういうあたりが宮さまの本音ではないでしょうか。

――おつらかったでしょうねぇ……。江森さんも、皇女でいるかぎり、眞子さまが自由に何人かの男性と恋愛して、「自らの恋愛感や結婚観を確かなものとし、そして結婚することがベター」という一般論が通用するものだろうか、と思ったと書いていますが……。

堀江 庶民の間でも結婚は「勢い」が大事とかいいますけれどもね。皇族は庶民以上のテンションと勢いで乗り切らないと結婚が難しいのでしょう。皇族の苦労は皇族にしかわからない。秋篠宮様は皇族歴50年を超えるベテラン皇族でいらっしゃいますから、そのご判断には有無を言わさない気迫があります。

 しかし、眞子さまと小室さんのご結婚は成立してからも、ずっと秋篠宮家や皇室を揺るがし続けていますよね。問題の一つとして、皇族は自分の言葉ですべて説明することが難しい立場にいるということです。カリスマ性を守らねばなりませんので。

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