東海オンエア、宮迫博之も問題に! 人気YouTuberと「著作権」をめぐるトラブル
人気YouTuberグループ・東海オンエアが、過去に公開した動画を削除していたことがわかり、ネット上でさまざまな声が飛び交っている。
問題の動画は、2019年2月に投稿された「【超訳ぐりとぐら】『てつとゆめ』」というもの。子ども向け絵本『ぐりとぐら』(福音館書店)のパロディで、メンバーのてつやとゆめまるが絵本に登場する「ぐり」と「ぐら」に扮し、森で見つけた大きな卵でカステラを作るために奮闘する……といった内容だ。
「“森で見つけた大きな卵でカステラを作る”というストーリーは、1967年に出版された『ぐりとぐら』のシリーズ1作目で描かれているものと同じです。動画では、こうしたストーリーの中に東海オンエアらしいボケなどが加えられ、ファンから『面白すぎる!』と反響が寄せられたほか、公開から2日間で200万再生を突破するなど大好評でした。しかし、公開から3年以上がたった今月27日、動画が削除されているのがわかり、ネット上が騒然としています」(芸能ライター)
なお、削除後の動画には「この動画は、福音館書店から著作権の申し立てがあったため削除されました」との注意書きが出るため、『ぐりとぐら』の版元である福音館書店から、削除依頼があったようだ。
ネット上では、「面白かった動画なのに残念」「この程度で著作権侵害になるの? これじゃあ、何もできなくなるよ」などと、削除を惜しむ声や版元に対する批判的な意見も寄せられているが……。
「東海オンエアは、チャンネル登録者数640万人以上を誇る国内トップYouTuberであり、今回削除された動画は200万回以上再生されている。その分、大きな収益を得たことも容易に想像できます。一方で、『著作権の申し立て』があったということは、パロディ動画を制作するにあたって、福音館書店に許諾を取っていなかったのかもしれません」(同)
実際、福音館書店の公式サイトには、出版物の二次利用に関して「有料、営利目的でのご利用を希望される方は下記(福音館書店ライツ事業室)までお問い合わせください」との記載がある。そのため、ネット上には「許可さえ取ってれば大目に見てくれたかもしれないのに、もったいないことしたね」「人の作品で金を稼いでたようなもんだから、これは仕方ないと思う」などと、削除に納得するような声も多い。
東海オンエアのみならず、「著作権」に関するYouTuberのトラブルは後を立たない。元雨上がり決死隊・宮迫博之の動画も、ある“問題”が起こっていた。
「20年4月22日に『Lemon(カバー)【登録者80万人突破記念】』と題し、人気アーティスト・米津玄師の大ヒット曲『Lemon』の歌唱動画をアップ。しかし、同24日頃から『この動画にはSony Music Entertainment (Japan) Inc.さんのコンテンツが含まれており、お住いの地域では著作権上の問題で権利所有者によりブロックされています』と表示され、再生できなくなったんです。結果的に、同日午後にはこの表示が消え、再生可能になりましたが、ネット上では『著作権に引っかかった?』『許可取ってなかったのかも』などと指摘されていました」(同)
もともとあるコンテンツを“利用”する場合は、細心の注意が必要になることを忘れてはならないだろう。