ジャニーズ事務所、ファンクラブやチケットアプリの“規約”に不満続出!
6月10日、ジャニーズ事務所はコンサート・イベント入場用のチケット表示アプリ「Johnny’s Ticket」のリリースを発表。7月23日~8月30日にかけて行われる、ジャニーズJr.内ユニット・Aぇ! group、HiHi Jets、IMPACTorsのコンサート『Summer Paradise 2022』(TOKYO DOME CITY HALL)がアプリ使用の対象公演となったが、ジャニーズファンからは否定的な反応が相次いでいる。
「このアプリはコンサートに申し込む代表者と、同行者がそれぞれ自身のスマホでチケットの受け取り・入場認証ができるというもの。代表者は申し込み前にファンクラブ会員の連携手続きを済ませておく必要があり、当日はこのアプリでチケットを提示できた人のみが入場可能となっています。また、アプリの利用にあたっては、電話番号によるSMS認証が必須。ジャニーズタレントが出演するコンサート・舞台においては、かねてよりチケットの高額転売が問題視されているだけに、今回も不正転売を防ぐための試みとみられますが……」(ジャニーズに詳しい記者)
チケットアプリに関する「よくあるご質問」ページによれば、推奨環境はスマートフォンがiOS版:13.0以上(iPhone8以降)と、Android版:Android 10.0以上で、タブレット端末はiPad:iPadOS 13.0以上。代表者と同行者は別々に入場できるが、「お申込時に登録した同行者を変更することはできません」と記載があり、例えば同行者が体調不良になった場合も急きょ代理の人間を連れて行くことは認められていないようだ。
ネット上では「チケットアプリの推奨環境から外れているから、申し込みすらできなくて悲しい」「ファン全員がアプリの対応機種を持っているわけじゃない。転売対策なら、チケットを譲渡できるアプリでも作ったらどうなの?」「このご時世に同行者変更不可で、リセールや譲渡ができないチケットアプリを導入する事務所は大丈夫?」など、不満の声が続出している。
「『チケットぴあ』などのチケット販売サイトは『リセールサービス』として、行けなくなった公演のチケットを希望者に定価で再販できる制度があるほか、ぴあが運営する『チケトレ』というサイトでは、音楽業界初の公式チケットトレードリセールが行われています。ジャニーズファンは数年前から『公式のリセールシステムを作ってほしい』と声を上げてきましたが、現時点でこうしたサービスは稼働していない状況です」(同)
「Johnny’s Ticket」のApp Storeのレビュー欄は大荒れし、評価も1,835件のうち「1.2」(6月17日時点)とかなり低い。ちなみに、アプリ内の「利用規約」を見ると、「第14条(免責)」は「通信回線の混雑またはシステム上の不慮の事故等により、チケット通知が大幅に遅れ、または不可能となったとしても、当社はこれによりユーザーまたは第三者に生じた損害に対し一切責任を負いません」とある。
この規約についても、ファンは問題点を指摘。「チケット通知の大幅な遅れなどはそちら側の責任。今後、返金の対応をしないのであれば、消費者庁に問い合わせる」「入場予定者は先に代金を支払っているんだから、売り手は最大限の努力を行うべき。チケット通知が大幅に遅れた場合、返金対応も視野に入れてほしい」「推奨機種の少なさや、通信トラブルが起きた時などの対応がひどい」との厳しいコメントが見受けられる。
その一方で、ジャニーズサイドがファンクラブの入会に際して新たなルールを設けた疑惑が浮上。Jr.のファンクラブである「ジャニーズジュニア情報局」をはじめ、ほかのグループやタレントのファンクラブに関して、会員有効期限は「当社が入会を承認した日の翌月1日から1年間」との文言が確認されたのだ。
「この一文が加えられた日時は不明ながら、6月中旬頃よりファンの間で混乱が広がり、『“駆け込み”の名義が持てなくなった』と嘆く声が続出。コンサートや舞台の申し込み合わせて、駆け込みで新規入会することができなくなったのではと、ファンは危惧しています。ただ、実際に申し込みができないと確定しているわけではないようです」(同)
なお、一部ジャニーズJr.グループが出演した『JOHNNYS’ Experience』(5月~6月)は、チケットの受け取りや入場に専用アプリ「Johnny’s Pocket」を導入。しかし、チケットを配布した際に「1枚当選なのになぜか2枚もチケットが来てる」「2枚で当選したのに6枚届いてる」と騒ぎになっていた。
果たして、7月23日に開幕する『Summer Paradise 2022』において、「Johnny’s Ticket」はトラブルもなく無事に機能するのだろうか?