定価3.5万円のワンピース、ZOZOTOWNで1万円以上安く買えたワケ
――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
物欲のない母が、珍しく「パンツ(ズボン)が欲しい」と言いまして、「じゃあ、おでかけしよー!!」と、街へと繰り出した私、千葉N子。察しの言い方は、もうおわかりでしょう……。私が「街」へ行くということは、そう! 洋服だの靴だの、めっちゃくちゃに誘惑されるんざます!!!!
その日も、ショッピングセンターに着いて早々、母を案内する名目で行きつけの服屋に案内したのですが、「お母さん、欲しいものあった~?」と言いながら、ふいに服を眺めてみると、ビギャーン! というものに出会ったのでした。それは「TOMORROWLAND(トゥモローランド)」というブランドの麻のワンピース……。
さらっとした独特の風合いで、なんとも可愛いんです。 い、一体、おいくらなのかしら……? ぺらりと値札をめくると、そこには「3万5,200円」という数字が! さ、さんまんごせんえん~!?!?!? たっかあ~~~~~!
一方、倹約家な母はというと、「これ、いいわねえ……」と言いながらボーダーのニットを手に取り、値札をめくり、「げ! 1万3,000円!? たっかい!!」などと言っています。母に300万円以上の借金がある私がここでぺろっと3万5,000円のワンピースなど買おうものなら、母の逆鱗に触れるわ……。そう思った私は仕方なくワンピースをラックに戻し、母の後ろをついていきました。
しかし、母はその後も服を見ては値札を確認し、「1万円……? 高いわ」などと言って、手を引っ込めます。そうこうしているうちに母は足が疲れてしまい、ベンチで休むことに。
ファッションセンター内にはベンチの近くにマッサージ機が置いてあり、お金を入れるとマッサージを作動する仕組みになっていました。
母「あら、雲の上の寝心地……ですって」
母が興味を示したので、ここぞとばかりに恩を売りつけようと、300円を投入する姑息な娘。そして、母がマッサージを受けている間に、私はさささ~っと例の服売り場に戻りました。あった、あった、麻のワンピース!!
私が手に取ると、すぐさま店員さんが「おかえりなさいませ!!」と出迎えてくれます。ああ、これよ、これこれ。いい接客をされると、私はメロンメロンになっちゃうの!
私「これ、試着させてもらえますか?」
店員さん「もちろんです!!」
そして、私はいざ試着室へ……。