『めざまし8』三浦瑠麗氏の発言に賛否! “あだ名禁止”を「バカな試み」と一刀両断
5月31日放送の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)に出演した政治学者・三浦瑠麗氏の発言が、ネット上で賛否両論となっている。
番組内では、生徒同士でのあだ名や呼び捨てを禁止し、「さん」付けで呼び合うように指導する小学校が増加している件について特集。番組が取材した東京・江戸川区の小学校では、実際に生徒同士や、教師が生徒の名前に「さん」を付けて呼び合う様子が放送された。
「番組では、こうした指導が行われるようになった理由の一つに、『いじめの認知件数が増加している』ことを挙げていました。2020年度の小学校におけるいじめ認知件数は42万件以上に上り、このうち約6割が『冷やかしやからかいなど』だったそう。一方で、番組内ではこの指導方法に対して、『なんでも禁止するものじゃない』『必ずしもあだ名が悪いわけじゃない』といった、世間の声も同時に紹介していました」(芸能ライター)
これを受け、コメンテーターを務めた三浦氏は、「あだ名禁止というのは、バカな試みだと思います」と一刀両断。20年11月に東京・町田市で、女子生徒がいじめを苦に自殺した件を例に出し、「あれだけ陰湿ないじめを“さん”付けでね、回避できますか? できないでしょ?」などと持論を展開した。
また同日には、日本テレビ系の情報番組『スッキリ』でも「あだ名や呼び捨て禁止」の件が扱われた。
「ここでは、タレントのヒロミが『俺なんか、今の時代だったら生きられないね。僕は人の呼び方、ひどいじゃないですか』と、自虐的にコメント。そのうえで、『あだ名って、昔からちょっとキツいのもあるじゃん?』『確かに、言われてるほうは嫌だよね』と“あだ名禁止”に理解を示しつつ、『あだ名が絶対ダメっていうことでもない』『なくしてほしくない』と、やはり全面的な禁止には疑問を呈していました」(同)
さらに、“尾木ママ”の愛称で知られる教育評論家・尾木直樹氏も、同日に公式ブログを更新。「『さん』づけ強制は疑問!?」というタイトルの投稿で、「さんづけならいいとは全く思いません!」「一番いいのは、本人が呼んで欲しい呼称を自己紹介で言うことではないでしょうか?」(原文ママ)などと、思いをつづっていた。
「このように、さまざまなメディアで『あだ名や呼び捨て禁止』について取り上げたため、ネット上でも議論が交わされることに。特に三浦氏の発言については、『おっしゃる通りだと思う。呼び方を変える以前にやることがある』『三浦さんの考えに同調する。はっきり言ってくれてよかった』といった共感の声がある一方で、『“バカな試み”は言いすぎ。小さなことから変えていくのも大事でしょ?』『現場の努力を第三者が全否定するのはひどい』などと批判的な意見も上がり、賛否両論となっています」(同)
有名人たちが相次いで疑問の声を呈したことで、世間でも注目を集める“さん”付け指導。今後、どのような展開を見せるのだろうか。