やってはいけないNG収納、プロが手直し! ビフォーアフターでこんなに変わった!
整理収納アドバイザーの伊藤まきが、片付けに訪問した現場で「よくやる作業」「よく伝えるおすすめ収納法」を紹介していきます!
家の中のモノを収納したのに、結局、すぐに散らかると悩んでいませんか? それは「やってはいけないNG収納」のせいかも。今回は、実例を中心とした「NG収納」とプロが手直しした収納をビフォーアフターで紹介します。
【NG収納.1】上から「平置き」収納
洋服や書類は「平置き」すると、最下段のモノが取り出しにくくなります。下のモノを掘るように出すので余計に散らかり、その片付けを後回しにすると、素材が傷む、カビが出る、虫に食われるなどのトラブルを招くことも。
【After】衣類と書類は「タテ置き」に
衣類は、すべて「タテる収納」に直します。靴箱の空き箱を使って支えにすると倒れません。よく着る服が目立つようになるので、出番が少ない服を処分する決意も早まります。
ただし、洋服を「タテ」にすると折り数とシワが増えるのでNGの方もいます。そんな時は、引き出しをやめてオープンラックへの平置き、もしくはハンガーを使った「吊り収納」に変えます。いずれも「出しやすさ」がポイントです。
【NG収納.2】上から「積み重ねる」小物収納
引き出しの中へ、小物を「積み重ねる」実例です。日常雑貨のほか、薬や食材もこんな場面が多いですね。ぜんぶ出すと「探していたモノ」が見つかったり、「虫の残骸」が出てくることも……。お金の無駄使いはもちろん、衛生面から見てもなんとかしたいところです。
【After】小物は「1種1箱」で区切る
小物は「箱」や「透明の袋」で、種類別に分類していきます。お菓子の箱や缶、使っていない保存容器など何でもOKです。手直しの答えは、「上から見える内容」にすること。小物も、寝かせずに「タテ」るように入れましょう。
【NG収納.3】「蓋付きボックス」は散らかる
すぐ使いたいモノは「ふた付きの箱」に収納しません。なぜなら、モノを出すときは、気持ちが急いでいます。戻す時はふたを開けるのも面倒になるため、キレイが続きにくくなります。ただし、「長期保管するモノ」や使用するのが「1年に一度」程度ならOK。モノの役割に沿って判断します。
【After】積み重ねは2個まで、「一番上はフタをしない」
これまで通り「ふた付きの箱」に収納する場合は、積み重ねるのは2個までとします。上の段はふたを外して「よく使うモノ」を。下の段には、上の段と同じグループの予備(ストック)や使用頻度の低いモノを入れます。この組み合わせで、段を区切ると使いやすくなります。