松本人志、上島竜兵さん死去に「BPOはどうお考えか」……『水ダウ』コンプラ抗議企画は反響も「自殺原因と重ねる」発言の問題点
「そして今年4月15日、BPOは『痛みを伴うことを笑いの対象とする』バラエティ番組について『青少年が模倣し、いじめに発展する危険性も考えられる』という見解を提示。すると、同27日には、松本の出演するバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系、以下『水ダウ』)が、“行きすぎたコンプライアンス”に抗議するような企画を実施しました。『水ダウ』はさまざまな“説”を検証する番組で、この日は『若手芸人 コンプライアンスでがんじがらめにされても従わざるを得ない説』を検証し、ターゲットのお笑いコンビ・そいつどいつや、パンサー・尾形貴弘が過剰な制限にに困惑する様子が放送されました」(スポーツ紙記者)
罰ゲームで電流を流されても「痛い」と口にすることを封じられるなどしていた尾形は、ネタばらし後に安堵しつつ、「もう俺(テレビに)出れねぇよ! そんなんダメになっちゃったら」「わかってください、皆さん。もう真剣に(バラエティを)見ないでください」と訴えていた。
「同放送から、バラエティに携わる芸人やテレビ関係者の苦労が伝わったのか、視聴者の間で反響を呼び、ネット上には『コンプラを気にしすぎたら芸人さんの仕事がなくなる』『コンプラを厳しくするだけでなく、尾形さんの言う通り“バラエティを真剣に見ない”ことも大事だよね』などと、バラエティ番組側を擁護する声も多くみられました」(同)
しかし今回、松本が上島さん死去の話題でBPOについて触れたことには、同調するコメントが多数見受けられる一方、「それとこれとを結びつけるだけの根拠はない」「現時点で、自殺の原因をコンプラと決めつけるのはおかしい」など、否定的な意見も目立つ。
「上島さんの死に関しては、いまだハッキリとした理由がわかっていません。そんな中で松本が発したコメントは、自身がBPOに抱いていた苦々しい思いを、上島さんの死に重ねた形にも見えるため、『BPO批判に上島さんの死を利用してるだけでは』などと問題視されているようです。もちろん、松本も『理由は一つじゃないんでしょうけど』と前置きした上で『ちょっと思いますね』と言っていたので、完全にBPOのせいだと言っているわけではないのはわかりますが、もう少し慎重に発言すべきだったのでは」(同)
それでも、松本の「どうお考えですか」というダイレクトな問いかけは、BPOの方針に何か影響を与えるだろうか。今後も、バラエティ番組の演出とコンプライアンスの問題は、業界内外で議論を呼びそうだ。