コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

華原朋美と夫は“共依存”なのか? 練炭自殺ほのめかす夫に「私が看取ってあげる」……“修羅場”告白に見るいびつな夫婦関係

2022/05/19 21:00
仁科友里(ライター)

 多くの人にとって、戸籍謄本は、結婚や遺産相続などのときに使う書類という程度の認識だろう。しかし、有吉佐和子の著作『悪女について』(新潮社)を読むと、その印象は変わるかもしれない。八百屋の娘として生まれた鈴木君子は、男を次々に変えて子どもを産み、金を手に入れ、華族のご落胤を自称し、名前までも変え、女実業家として大成功を収める。ネタバレになるのでこれ以上は書かないが、主人公の成功のカギは、戸籍制度だったのだ。一部の不届き者にとって、戸籍は悪用する価値のあるものなのだろう。

 戸籍謄本を自分から見せるあたり、華原の夫に「騙そうという意思」があったように私には感じられる。華原はYouTubeで「弁護士を立てて、今後のことについて話し合っている」と明かしており、冷静に判断できているようで何よりだが、その一方で離婚できても、実際に夫から離れることは難しいのではないかとも思うのだ。

 華原がYouTubeで明かしたところによると、夫は自分の“過去”が「文春」に出ることでパニックを起こし、「もう死にたい。車に練炭を積んで、いま茨城の山奥にいる」と華原に電話してきたという。華原が子どもをつれて茨城にいる夫に会いに行くと、そこで「俺はもうダメだ。生きていけない」と泣きごとを漏らされ、「死ねるなら、目の前で死んでくれ」「私が看取ってあげるから。あなたにそんな力ないでしょ」と返したそうだ。

 夫は「(死ぬ気は)ある」と言ったそうだが、華原が「見てるから、やってみて」と促すと、「できない」と自殺を断念。「どうせ芝居」と思った華原は、練炭をゴミ箱に捨て、コンビニで塩を買ってきて、夫の車とカラダに振りかけ、「そんなこと考えるんじゃない!」と言い放ったそうだ。

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