コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

「みちょぱの彼氏」以外の肩書がほしい大倉士門……加藤浩次の「ヒモキャラ」アドバイスに感じた世代間のズレ

2022/05/12 21:00
仁科友里(ライター)
写真ACより

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今週の有名人>
「ヒモになれないというか」大倉士門
『迷えるとんぼちゃん』(5月5日、ABEMA)

 若手芸能人が、大物芸能人に番組内で仕事の相談をするという企画を、時折見かけることがある。一時期、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で、女性芸能人が有吉弘行に相談するという企画をやっていたが、やっぱり有吉のような売れた人、苦労をした人は着眼点が違うと思わされることが多々あり、面白かった。

 相談者である若手芸能人にとっても、テレビに出られて、かつ仕事のヒントをもらえるわけだから、おいしい企画と言えるのではないだろうか。しかし、先輩のアドバイスを、若手が実際に実行できるかというと別問題で、なかなか難しいように思う。

 5月5日放送の『迷えるとんぼちゃん』(ABEMA)。同番組は、極楽とんぼ・加藤浩次と山本圭壱が、ゲストの悩み相談に乗るという内容だが、今回はタレント・大倉士門がゲストだった。大倉のお悩みは、「肩書が交際中の彼女である『みちょぱ(池田美優)の彼氏』になっていること」。「みちょぱの彼氏」と呼ばれることが嫌なわけではないものの、ほかの肩書がほしいそうだ。

 大倉の将来の目標は、バラエティ番組でMCをやること。目指すは、フットボールアワー・後藤輝基や関ジャニ∞・村上信五。そこで、極楽とんぼの2人は、大倉が番組からMCを任せてもらえるようになるには、どうすればいいかを考えていく。

 『スッキリ』(日本テレビ系)など、数多くの番組でMCを務めている加藤は、そのポジションを獲得した経緯を、こう明かしている。

 まずバラエティ番組でゲストとして出演し、存在感を示す。そこから、ゲストではなく、レギュラーの座を獲得し、番組内のワンコーナーを任せてもらう。すると、深夜帯の違う番組でMCをやってみないかという声がかかったそうだ。芸人流MC獲得術とは、少しずつ、信頼と実績を積み上げていくということだろう。

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