日テレ『イッテQ!』、ANZEN漫才・みやぞんのロケで「危ない」ナレーション!? ホタルイカの生食めぐり炎上
5月1日に放送されたバラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)。今回は、番組内で紹介されたある食材の扱いをめぐって、視聴者から疑問の声が続出した。
番組後半では、お笑いコンビ・ANZEN漫才のみやぞんが出演する企画「みやぞんが行く!ジャパンツアー in 富山・石川」を放送。タイトル通り、みやぞんが富山県と石川県を訪れ、各地の魅力を伝えるロケを行った。
「このうち富山県では、産卵のために深海から浅瀬に来たホタルイカが、波で海岸に打ち上げられ、夜の海岸が青く光り輝く“ホタルイカの身投げ”という現象を見に行くことに。しかし、3日間富山湾を訪れてもこの現象を見ることはできず、ホタルイカそのものよりも、それを獲りに来た人のほうが多い……というオチでした」(芸能ライター)
ちなみに、最初の2日は見学に徹したものの、3日目はみやぞんが「ただ待つんじゃつまらない」と言い出して、釣具店でホタルイカを獲るための道具を総計3万円で購入。しかし結局、1匹も捕まえられずにロケが終了してしまった。
「このコーナーで話題になっていたのは、ホタルイカを獲りに来た人たちの目的を説明するシーンでした。『海岸に集まるホタルイカをすくい獲れたてをその場で味わう』というテロップとナレーションが流れていましたが、ネット上では『ホタルイカの生食は危ないよ!?』『危険な情報を流すのはやめて』『ちょっと調べれば危ないってわかるはずなのに。スタッフの怠慢だわ』などと、ホタルイカの生食は危険ではないかと疑問の声が続出し、炎上状態となりました」(同)
確かに、国立感染症研究所からは、ホタルイカの生食について注意喚起がされている。「感染症発生動向調査 週報」2001年第14号によると、ホタルイカを宿主とする寄生虫によって、旋尾線虫症が起こる危険性があると説明。これを「腸閉塞を含む急性腹症や皮膚に線状の爬行疹を引き起こすことで食品衛生上の新しい問題」と定義し、予防法について「ホタルイカの『踊り食い』や、内臓付き未冷凍のものの刺身を絶対に避けること」としている。
「一般的にも“ホタルイカの生食は危険”との認識が広まっているようで、放送後、ネット上では『日テレは訂正の文書を出したほうがいい』との声も聞かれました。こうした指摘を受けてか、5月6日までに『イッテQ!』の公式サイトには、『【5月1日(日)の放送に関して】ホタルイカを食べる場合は、加熱など適切な処理が必要ですので、ご注意ください』との一文が掲載されています」(同)
なお、この回の『イッテQ!』世帯平均視聴率は、10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタを記録。世間に与える影響が大きいからこそ、慎重な番組作りを心がけてほしいものだ。