フジテレビ『99人の壁』が「視聴者から避けられそう」なワケ――ジャニーズ不在&裏番組と“内容被り”の事態
5月3日、フジテレビ系の特番『超逆境クイズバトル!!99人の壁』が放送される。今回は、“芸能人の地元愛は本物なのかSP”と題し、お笑い芸人のアンガールズやU字工事、小島よしおが自身の地元にまつわる難問クイズに答えるほか、タレントの彦摩呂と石塚英彦が「ご当地グルメ」クイズで競うようだ。一方、「この内容が裏番組と被っているため、番組が盛り上がるかどうか怪しい」(芸能ライター)という。
同番組は、俳優の佐藤二朗がMCを務め、一般人や芸能人を集めた100人の参加者から、「チャレンジャー」1人が自分の得意分野で早押しクイズに挑戦。5問連続正解すれば賞金100万円を獲得できるが、ほかの99人は「ブロッカー」として「チャレンジャー」より先に解答し、賞金獲得を阻止するという、新感覚のクイズ番組だ。
2021年9月までレギュラー枠で放送され、同年10月以降は不定期特番となっている同番組。過去には不適切な手法で番組が制作されたことが発覚している。
「本来ならば、100人全員が“出場者”として収録に参加するはずですが、人数が不足した際に、解答権のないエキストラを番組に参加させていたとして、公式番組サイトで謝罪。これについて、放送倫理・番組向上機構(BPO)は、放送倫理違反があったと判断する意見を21年1月に公表しています」(同)
こうしたネガティブな出来事もあったものの、同番組は4年以上継続。フジテレビ系のバラエティ番組は、1年以内で完全に終了することも多いため、特番化したとはいえ、『99人の壁』は安定した人気を誇っているといえそうだ。
「特番になってからは、特にネット上で話題になることが多いようです。前回の3月19日放送分は、大ヒット漫画でアニメや映画も好評の『鬼滅の刃』(集英社)や、世界的人気を誇るK-POPグループ・BTSなどの人気コンテンツを取り上げたほか、アニメ好きとして知られるSnow Man・佐久間大介も登場。そのため、ネット上ではジャニーズファンから『さっくんが出るから見ます!』『佐久間くんの活躍がうれしい!』などと、反響が寄せられていました」(同)
一方で、5月3日放送分は今のところ、前回好評だったアニメやアイドルの話題や、ジャニーズタレントの出演は予告されていない。しかも、彦摩呂と石塚が出演する「ご当地グルメ」クイズのコーナーは、裏番組の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系)の内容と“被っている”ようなのだ。
「『オモウマい店』は、全国の“おもしろくてうまい飲食店”を紹介するグルメバラエティ。5月3日の放送では、群馬県伊勢崎市を特集するようです。同番組は19年に特番としてスタートし、好評を受けて昨年4月からレギュラー化。世帯平均視聴率も毎回10%台と好調で、4月26日放送回は11.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。そんな人気番組と放送時間も内容も被った『99人の壁』は、視聴者から避けられてしまうかもしれませんね」(同)
フジテレビ系の人気バラエティ『99人の壁』の視聴率は、『オモウマい店』に肉薄できるだろうか。