草なぎ剛、来年1月期主演ドラマに“ジャニーズ忖度”健在か……キャスティングが「一筋縄ではいかない」
関西テレビ(以下、カンテレ)は今年3月、来年1月期から月曜午後10時台にフジテレビ系列で放送される同局制作連続ドラマで、元SMAPの草なぎ剛が主演を務めると発表した。詳しいストーリーについては明かされていないものの、草なぎがジャニーズ事務所在籍中に同局で主演した『銭の戦争』(2015年1月期)や『嘘の戦争』(17年1月期)に続く“復讐シリーズ”の最新作で、独立後初のキー局主演を果たすようだ。
ネット上ではファンを中心に期待の声が続出している一方、同作の制作をめぐり、業界関係者は「慎重な動きを見せる関係者が多いため、キャスティングも難航するのでは」(スポーツ紙記者)と語る。
草なぎといえば、かつて中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、香取慎吾とともにSMAPとして活躍したが、同グループは16年末をもって解散。その後、草なぎと稲垣、香取は17年9月にジャニーズを退所し、SMAPの元チーフマネジャーである飯島三智氏が16年7月に設立した芸能プロダクション・CULENで「新しい地図」として再スタートを切った。しかし、以降、地上波のテレビ番組で彼らの露出は激減した。
「19年7月には、ジャニーズ事務所が草なぎ、稲垣、香取を民放のテレビ局に出演させないよう“圧力”をかけた疑いがあることから、公正取引委員会がジャニーズに対し、『独占禁止法違反』の恐れがあると注意をしていたことがNHKの報道で明らかに。以降、ジャニーズによる各メディアへの露骨な圧力はなくなったといわれています」(テレビ局関係者)
こうした経緯もあり、新しい地図の3人は徐々にテレビ出演の機会を増やし、今年4月からは新しい地図のレギュラー教育バラエティ番組『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)がスタート。個人でも、稲垣が20年放送のNHK連続テレビ小説『スカーレット』に医師・大崎茂義役で登場し、香取も昨年1月期放送の連ドラ『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』(テレビ東京系)で主演。それぞれ、独立後初の地上波連続ドラマ出演を果たした。
また、草なぎも昨年放送のNHK大河ドラマ『青天を衝け』に徳川慶喜役で起用されている。各局におけるジャニーズの圧力や、局サイドによる忖度はなくなったようにも見えるが、来年1月期の草なぎ主演作では、ジャニーズに配慮する関係者が少なくないようだ。
「いくら露骨な圧力がなくなったとはいえ、各芸能プロダクションとも、やはり同作への出演によって、ジャニーズ側から煙たがられてしまうのでは……と気にしているようで、ほかの出演者のキャスティングは、一筋縄ではいかないとみられます。カンテレといえば、SMAPや飯島氏とはかねてより懇意にしていましたが、それでもジャニーズから離れた草なぎの起用は、かなり慎重になっていたとか」(前出・記者)
しかし一方で、ジャニーズ事務所の内部は草なぎやその主演ドラマ決定に関しては「そこまで敵対視していない」(同)とも。
「いまだ業界内では“ジャニーズ忖度”こそ健在ですが、肝心のジャニーズは、気にしていないそうです。草なぎは、昨年の『第44回日本アカデミー賞』授賞式でも、嵐・二宮和也とともに登壇していますし、“絶対的な共演NG”ではないとか。ただ、SMAP解散前の16年7月に『女性セブン』(小学館)で“SMAPの25周年記念コンサートの開催を拒否した”と報じられた香取に対してだけは、いまだに毛嫌いしている幹部もいるといいます」(同)
果たして、どんな俳優たちが草なぎ主演ドラマに出演するのか。続報を楽しみに待ちたい。