最初の1カ月は耐えるのが朝ドラ

朝ドラ『ちむどんどん』、ヒロインの母・仲間由紀恵と兄・竜星涼に「イライラする」と苦言続々

2022/04/25 19:22
村上春虎
写真ACより

 4月22日朝、多くの朝ドラファンが一斉に声を上げた。「行かないんかい!」――この日のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』第10話のラストで、それまで感動していた視聴者を裏切る衝撃展開が待っていたのだ。

 そこに至るあらすじを振り返っておこう。沖縄・やんばる地域に住むヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜、幼少期・稲垣来泉)が、4人兄妹で貧しい家計の負担を減らすため、東京の親戚からの申し出を受けて、自ら「東京に行きたい!」と言い家族と離れることを決意。

 第10話終盤で、いよいよ東京に行く日を迎えたが、兄妹に引き留められた暢子が、家に居残る“決断”をしたのだ。

「東京に行くために一張羅を着こんでバスに乗った暢子でしたが、それを追いかける兄妹から『行かないで!』と涙ながらに訴えかけられると、『止めてください!』と運転手にせがんだんです。するとバスはその指示通りストップ。バスから降りた暢子は家族と涙の“再会”を果たしていました」(芸能ライター)

 この日の『あさイチ』(同)の“朝ドラ受け”は、博多華丸・大吉、鈴木奈穂子アナが、心なしか少しあっけにとられた表情。


 華丸が「追っかけて止まるバスのパターンがあるんですね」と、これまでのドラマではあり得ない展開に驚いていると、大吉も「初めてかもしれない」とリアクションしていた。

 10歳の暢子の旅立ちを固唾を呑んで見ていたネットユーザーからも、「暢子が上京する前振りは茶番?」「そもそも家計の問題が片付いてないのに、暢子が戻って大丈夫なの?」「全然感動できなかったな。暢子の服も新調したんだろうけど、そのお金はどうしたの?」などと疑問が噴出。

 さらには、家族と涙の合流を果たしたシーンのすぐ後に、物語が7年後に移ったことについても、「比嘉家の経済問題は解決してないのに、来週には暢子が高校生になっている」「脳内の整理が追いつかない」と困惑の声が上がった。

 同作は、同じく朝ドラ『マッサン』(2014年後期)を手がけた脚本家・羽原大介氏によるオリジナル作品で、沖縄料理に夢を懸けるヒロインと、さらにそのヒロインと強い絆で結ばれた4兄妹の「家族」と「ふるさと」の物語。

 前作『カムカムエブリバディ』が大団円で幕を閉じ、その余韻が視聴者に残る中でスタートした『ちむどんどん』。しかし、放送初週からストーリー展開が「雑」という意見や、ヒロインをはじめとする登場人物のキャラクターに不満を訴える声がネット上で多く見られるように。


連続テレビ小説 ちむどんどん Part1