NEWS・加藤シゲアキ、主演舞台で“前代未聞”アクシデント! 「どっかで泣きそうなぐらい……」中断の経緯語る
NEWS・加藤シゲアキが主演を務め、3月8日~4月10日にかけて、東京と大阪で上演された舞台『粛々と運針』。東京の一部公演では、本番が“一時中断”する前代未聞の事態が発生し、SNS上でもにわかに騒ぎとなったが、その時の状況について、加藤が10日放送のラジオ番組『SORASHIGE BOOK』(Fm yokohama)で言及した。
異例の出来事が起きたのは、3月26日の夜公演。観劇したファンのレポートによれば、「お客さんの中に急病人が出て舞台が中断」したそうで、たまたま観劇に来ていた看護師の方や、劇場スタッフが対応にあたったという。その芝居は再開となり、加藤はカーテンコールで、体調不良のお客さんは「無事に意識が戻り、病院に運ばれた」と説明したとか。
SNS上には、「役者さんたちは、止めたいけど自分の判断で中断できないって顔だった。運営からストップかからないと、中断ってできないんだね」「アナウンスが入る直前まで演技が続いてて、みんな戸惑ってる感じだった」といったレポートが見受けられ、舞台を中断するまで、やや時間がかかったことがうかがえた。
そして、4月10日のラジオ『SORASHIGE BOOK』で、加藤は「この話はしないつもりでいた」と前置きしつつ、「ご本人からメールいただいたということならば、ちょっと読んでもいいかな」として、前述のアクシデントについて説明。メールの送り主は、体調不良で倒れた本人だといい、「演者の皆様、お客様、スタッフの皆様には多大なるご心配とご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした」とのお詫びや、「今は無事、元気で食欲もある状態です」と現状報告も記されていた。
こうしたメッセージを読んだ加藤は「しょうがないというかね、別に全然気にしなくてよくてですね」とフォローしながら、「まあ正直なところ、戸惑ったのが事実で。僕らもそういうことは想定してなかったのは、こっちの事前準備不足というかね」と、反省を口に。なお、地震などが起こった際には対策のマニュアルがあり、「制作の方が止めに入ってくれる」ことになっていたそう。
しかし、制作側が止めに入るまでの間、「正直なところ、明らかにちょっと客席がザワザワしてて、演者のほうもこれは続けるべきかっていうのはみんな悩みながらやっていた」と葛藤があったことを明かし、「やっぱり命より大事なものなんてないですからね。どうしようかっていうタイミングでね、制作の方、スタッフの方が『公演を一度中止』というアナウンスをしていただいて」と、中断するまでの経緯を告白。
また、この日は演出家が不在だったため、座長の加藤が「(客席から)声がしたのはこの辺(のシーン)かも」「お客さんが集中できなかったのはこの辺(のシーン)かもね」などと率先して意見を出し、再開する場面を急ピッチで決めたとのこと。
「正直、僕としてはね、これでよかったのかななんて思いつつ、公演を終えたんですけど」と正直に胸の内を明かしながらも、公演後に客席から大きな拍手が起こり、「みんなどっかで泣きそうなぐらい、ちょっと気持ちがグッと熱くなるというかね。ホントに温かいお客様で、ホントにありがたいなと思いましたね」と、会場に居合わせたお客さんへの感謝を述べていた。