サイゾーウーマン芸能テレビドラマレビュー『ザ・ノン』こだわりと意地の境界線 芸能 『ザ・ノンフィクション』レビュー 『ザ・ノンフィクション』こだわりと意地の境界線「泣かないでアコーディオン ~シングルマザーの大道芸人~」 2022/04/11 19:48 石徹白未亜(ライター) 『ザ・ノンフィクション』レビュー 『ザ・ノンフィクション』ギリギリの生活にこだわるのは意地? こだわりの強さは美意識や生きる上での美学につながるところでもあり、それは大道芸人というのりえの仕事においてはプラスになっているところもあるのだろう。一方で、シングルマザーとして生きていくにおいては、そのこだわりの強さが時として「意地を張っている」ようにも見えた。 一方で、番組内ののりえは「意地っ張り」と聞いてイメージしがちな感情的なタイプには見えず、誰かと衝突、対立するシーンはないし、番組スタッフのインタビューの受け答えも、過酷な生活の中でありながら、冷静に言葉を選んで話している。 しかし近所に、悪い関係ではなさそうな実家もあるのに、月1回の外食ランチもままならないギリギリの生活にこだわるところや、アルバイトが増えると大道芸への思いが薄れると、アルバイトに対し消極的なその様子は、なぜそこまでと言いたくなるほどで、単に意固地になっているようにも見えた。 もっと実家を頼ったり、アルバイトを増やしたりと、他の選択肢を取り入れてみればいいのにとも思うが、長所と短所は表裏一体なので、「こだわりの強さ」の都合の悪いところだけを減らす、というのもなかなか難しいのかもしれない。 次のページ ろっちゃんの発言の真意とは 前のページ123次のページ Yahoo ザ・大道芸 関連記事 『ザ・ノンフィクション』火事でゆっくりと失ったもの「火事と夫婦と生きがいと ~高円寺『薔薇亭』の1年~」『ザ・ノンフィクション』専業主婦希望の婚活で噴き出した本人の問題「結婚したい彼女の場合 ~コロナ禍の婚活漂流記~後編」『ザ・ノンフィクション』専業主婦志望のハード婚活「結婚したい彼女の場合 ~コロナ禍の婚活漂流記~前編」『ザ・ノンフィクション』やる気を見せても、すぐに「逃げ出す」人たち「スマホとホームレス ~無料Wi-Fiに集う若者たち~」『ザ・ノンフィクション』かき揚げでケンカする介護のリアル「愛する人、見送る私 ~看護師僧侶と3つの家族~」