ジャスティン、アリアナなど被害拡大でYouTubeが大炎上! ハッキング犯は有名詐欺師を利用?
現地時間4月5日早朝、ジャスティン・ビーバー、アリアナ・グランデ、テイラー・スウィフト、ハリー・スタイルズ、ドレイク、エミネムなど、世界的な人気を誇るアーティストたちのYouTubeアカウントがハッキングされた。
ハッカーは、これらアカウントにスペインの詐欺師パコ・サンスの動画を投稿。Twitterでも「自分がやった」と声明を出しており、ハッキングされたアーティストたちのファンはYouTubeのセキュリティがひどすぎると激怒。大炎上した。
今回YouTubeアカウントがハッキングされたのは、前出のアーティストのほか、マイケル・ジャクソン、トラヴィス・スコット、カニエ・ウエスト、リル・ナズ・X、クリス・ブラウン、ザ・ウィークエンド、ジュース・ワールド、ダディ・ヤンキーら、登録者数が多いアーティストたちばかり。
6820万人の登録者を誇るジャスティン・ビーバーのYouTubeアカウントには、「ジャスティン・ビーバー – パコ・サンスを自由に!(ft. ウィル・スミス、クリス・ロック、Skinny Flex & ロス・ペラオ」というタイトルの動画が投稿された。
パコ・サンスは、末期がんで余命わずかと宣告されたと偽ってネットで寄付金を騙し取った詐欺師で、現在服役中。動画の内容は、そのパコ・サンスがギターを後ろ前に持ち熱唱している映像などを加工し、最後に大音量であえぎ声が流れるという奇妙なもので、同一の映像はトラヴィスなど他アーティストのアカウントにもアップロードされた。
1210万人の登録者がいるハリー・スタイルズのアカウントには、Speedとプリントされたフーディを着た男性3人組が、レイ・チャールズの「Hit the Road Jack」をサンプリングした曲に合わせて体を動かす動画が投稿されることに。タイトルは、「Speedは最高 ハッキングしたのはTwitterの@losepelansbro」で、この動画を見た人たちの多くがTwitterに誘導されたようだ。
ハッカーだと名乗る「@lospelaosbro」のTwitterアカウントには、どのアーティストをハッキングしたか、次は誰をハッキングすべきかリクエストを募るツイートが立て続けに投稿されており、開設されたばかりのアカウントにもかかわらず、フォロワー数は1.9万人を超えている。
ラテン・ポップグループ「ロス・ペラオ」をもじった「@lospelaosbro」のTwitterプロファイル画像は、鼻カニューラをして横たわるパコ・サンスの顔写真。ヘッダー画像もパコ・サンスの顔写真で「我々は詐欺を信じる」という文字が入っている。