買い物狂い、まさかのサービスに思わず感動! 2万円のデニムを購入させた、店員の“接客術”とは?
――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。
前回、前々回と息を吸うように買い物をし、使った額はおよそ13万円! しかし、一度動き出した散財の神が歩みを止めることはなかったのだ~~~~~!!
そんなわけで、ステディと共に映画館のあるデパートへやってきた私。このデパートは、お金持ちのミドルエイジ・シニアのたまり場。2階の婦人服コーナーは、なかなかにいい値段の服が揃っています。
私とステディはいつもの如く、2階をぶらぶら~っとすることに。いつもは“ウィンドウショッピング”と決めているので、ごりごりの接客をしてくる店員さんの店は迂回するのですが、今回は別。なんちゅーったってあたしゃ買う気でいるんざますから! ゴリゴリの接客でもなんでもしていただいて構いませんことよ。
ベンチに腰を掛けスマホをいじるステディを残し、私は「Cour Carre an(クールカレアン)」というお店へ。盛岡のイオンにも店舗があり、おばさまファッションにしては小粋なものが揃っているのです。
実際、店内をくるくる見て回っていると、はっとするデニムに出会いました。そのデニムは、裾が二股にわかれているもので(そういうものってなんちゅーの?)、ストレッチも効いていて履きやすそう。それにセンタープレスが入っているおしゃれなものでした。
私がジロジロ見ていると「お探しのサイズは?」と店員さんが聞いてきたので、「大きい……とにかく大きいものを……!」とリクエスト。ええ、私、最近巨大化が止まらなくてですね。身長163cmだというのに、体重は72kgをゆうに超え、コンディションが悪いと74kgというありさまなのです。
そんな私に、普通のお店の9号サイズなんてとてもとても無理……。13号、いや15号でもいいくらいなんて思っていると、店員さんはサイズを調べてくれてこう言いました。
店員さん「11号までならおつくりがありますよ」
ぐむむむむ~~~。それってどうなんだろう。無理な気がするけど、入らない気がするけど、一応……試着してみる? しかし、私が「じゃあ、11号を穿かせてください」と言うと、店員さんはちょっと顔を曇らせました。
店員さん「11号は取り寄せなんですよ」
ぐはあ~~~~~!! じゃあ、無理じゃないすかねえ。とはいえ、店員さんは「さすが」と言わんばかりのゴリゴリの営業をかけてきて、「11号もすぐに取り寄せできますから、まずは9号を試してみてくださいな」と言うのです。