大阪ローカルの中濃ソース「いちじくソース」とは? 粉もんだけじゃもったいない、ワンランク上の使い方を伝授!
――地元で愛され続ける、家庭料理の味。北海道から沖縄までそれぞれの地域でロングセラーを誇るローカルな商品を、調味料ソムリエ/野菜ソムリエ・MICHIKOさんが紹介していきます。
大阪の味:【いちじくソース】
大阪の家庭では冷蔵庫に何本もソースが入っていて、そのうちの1本が「いちじくソース」とか。甘味とスパイシーさがある、何にでも使える中濃ソースです。
大阪の粉もん文化の町にある、ツヅミ食品株式会社「いちじくソース」。祖父の代からソース作りをし、1965年に創業した会社です。こだわりは、スパイシーな香辛料がぜい沢に使われていること。唐辛子の辛味よりも、クミンやシナモンなどをしっかりときかせているので、芳醇な味わいとスパイスの香りを存分に楽しめるソースです。
地産地消の地元を盛り上げる商品企画としてスタートし、2008年に販売を開始しました。いちじくは生産量が限られ、糖度が高いといわれる地元南河内産のいちじくのみを使用。玉ねぎは、「日本の玉葱栽培の発祥の地」と言われる、水分が多く甘みがあり肉厚で柔らかい大阪泉州玉ねぎ。この地元ブランド特産品を100%使ったソースです。
いちじくの皮から手でむき、混ぜるのもすべて手作業。手間暇を惜しまず、昔ながらの製法で手作りしています。ほかに、砂糖・塩・酢・スパイス等々をバランスよく配合し、もちろん、保存料等は使っていません。
いちじくと玉ねぎの芳醇で奥深い「甘味」と、一度食べればクセになる「香辛料の風味」に満足する味わいです。お好み焼きソースにフルーティーで上品な甘さを加えたような、懐かしい味わいのソースです。
【いちじくソース】アレンジレシピ:春の炊き込みご飯 アサリのソース炊き込みご飯
アサリとソースのうま味がご飯にギュッと染み込んで! 具材とソースを加えて、炊飯器で炊くだけ♪
【材 料】(2人分) | 分量 |
アサリの水煮 | 1缶(55g) |
しめじ | 1/2パック |
にんじん | 4cm |
いちじくソース | 大さじ3 |
ピーマン | 2個 |
バター | 10g |
【作り方】
1)米はといで30分以上水に浸け、ざるにあげて水気を切る。
2)しめじは石づきを切り取り、小房に分けて、にんじんとともに粗みじん切りにする。
3)炊飯器に1)とアサリの缶汁といちじくソースを加えて、2合の目盛りより少なめに水を入れて、軽く混ぜ、2)とアサリを加えて炊く。
4)炊き上がれば、粗みじん切りにしたピーマンとバターを加えて混ぜ、器に盛る。
【いちじくソース】アレンジレシピ:野菜のソースディップ
【材 料】 | 分量 |
お好みの野菜(三色にんじん) | 適量 |
ソースディップ:いちじくソース | 大さじ1 |
ソースディップ:マヨネーズ | 大さじ2 |
ソースディップ:ニンニク(おろし) | 少々 |
【作り方】
ソースディップは材料をすべて加えて混ぜる。食べやすい大きさに切った野菜に添える。
バーベキューやスペアリブのタレにおすすめ!
粉もん(お好み焼き等)はもとより、とんかつ、ハンバーグ、エビフライ、コロッケ等にかけても最高です。おススメはバーベキューやスペアリブなどを焼くときのタレとしても、香ばしさがワンランク上の味わいに。
いつもの肉野菜炒めや野菜と鶏肉の煮物、魚の煮つけなどに使えば、ソースだけで味がピタリと決まります。洋風の料理とも相性がよく、オムライスやひき肉料理の味付け、カレーにかけるだけで本格的な味わいに、デミグラスソースの隠し味にもおススメです。
冷凍のお好み焼きにかければ、ぜい沢なお店の味わいになります。ほかに、地元南河内産の赤ワインといちじくの味のアクセントになった、大人のテイスト「ツヅミ力(ちから)」などがあります。これ1本あれば、あなたも料理上手に♪