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『ザ・ノンフィクション』レビュー
『ザ・ノンフィクション』新人を叱責する場に居合わす客の気まずさ「新・上京物語2022 後編 ~旅立ちの時~」
2022/03/28 20:13
11月に待望の厨房に配属された千春は、12月で早くも気持ちが折れ、ホールのほうが良かった、と大宮シェフに話していた。しかし、始めて1カ月の業務は「できなくて当たり前」だと思う。そこで「料理全般に向いてない」とまで結論付けるのは早計だろう。
当初は不本意ながら配属されたホール業務に、千春が自分でも思いがけず活路を見いだせたのなら何よりなことだが、それにしても、まだ見切りをつけるには早いと思った。本当に「厨房の仕事自体が向いてない」のか、はたまた「できなくて当たり前の時期に、先輩の指導を受けて自信を喪失しているだけ」なのか。
千春は自分のガサツさを気にして、厨房に向いていないのではと思っていたようだが、ガサツな人は「せっかち」も併発しがちだ。先はまだまだ長いので、そう焦らず、もっと自分の成長や可能性をゆっくり信じていいのではないだろうか。
1年後、またレストラン大宮の新人の様子が伝えられるかもしれないが、そのとき千春はどんな立ち位置になっているのだろう。
次週は「火事と夫婦と生きがいと ~高円寺『薔薇亭』の1年~」、地元で50年愛された洋食屋「薔薇亭」は火事で焼失してしまう。生きがいを失った高齢夫婦のその後とは。
最終更新:2022/03/28 20:13