カルチャー
[女性誌レビュー]「婦人公論」2022年4月号

石田純一、「無言」で対談に現る! 東尾家の闇の深さが垣間見える「婦人公論」の親子特集

2022/03/31 17:40
島本有紀子(ライター)

 MISHAのお母さんの話って興味ある? まさか菅田将暉のお父さん系の出たがりの人物?? 等うがった見方をした自分が恥ずかしくなるほど立派な方で、ぐうの音も出ません。

 『NHK紅白歌合戦』に東京五輪と、いつのまにやら日本を代表する歌手という扱いになっているMISHAだけに、「そんな優秀な子を育てた親の顔を見てみたい」という読者の欲求を見越した編集部から発掘されたのでしょうか。MISHA母、これを機にますます出番が増えるかもしれません。

田中みな実インタビューは何度も読んだことある内容

 最後は田中みな実のインタビュー記事「俳優業は手探りだけど挑戦を続けたい」。女性誌に引っ張りだこの“みんなのみな実”が、「婦人公論」にまで進出してきました。

 しかし、やはり期待は裏切らぬ「婦人公論」。もはや3年前となった写真集『Sincerely yours…』(宝島社)の話題を今なおメインで引っ張り、みな実にも「こうして取材をしていただくといまだに写真集を話題にしてもらうことがあって、ありがたい限りです」とやんわり“遅いぞ”と言われています。

 みな実いわく「(写真集60万部超えという)数字を聞いてもピンときませんが、多くの方に見ていただけたことを嬉しく思います」「素晴らしい作品に被写体としてかかわらさせていただき、一生誇れる大切な宝物」だそう。一体、何度同じようなみな実の言葉を読んだろう。

 しかもみな実は昨年10月、通称“おしりBOOK”こと『田中みな実×PEACH JOHN ファーストガードル BOOK』(講談社)も発売しているのです。どうせなら“おしりBOOK”にも触れてあげてくれ! と感じる一周遅れ感のある記事でしたが、「婦人公論」世代への自己紹介としてはこれでOKということなのでしょうか。

島本有紀子(ライター)

女性ファッション誌ウォッチャー。ファッションページから読み物ページまでチェックし、その女性誌の特性や読者像を想像するのが趣味。サイゾーウーマンでは、「ar」(主婦と生活社)と「Domani」(小学館)レビューを担当していた。

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最終更新:2022/03/31 17:41
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