「暴力団員」は30年で7割減! それでも「ヤクザが絶滅しない」理由を元極妻が語る
ヤクザの減少と犯罪の多様化(?)を受けてか、警視庁の組対(ソタイ)こと「組織犯罪対策部」が組織改編を発表しました。
4月1日から、組対の旧1課(外国人のオーバーステイなど)と旧2課(外国人の殺人や強盗などの凶悪事件)が「国際犯罪対策課」に、旧3課(暴力団の実態把握)と旧4課(暴力団捜査)が「暴力団対策課」に、旧5課が「薬物銃器対策課」にそれぞれ改称されます。さらにマネロン対策として「犯罪収益対策課」が新設されるそうです。
この警視庁の組対再編については、一昨年くらいからうわさがあり、不良たちの間では「税金のムダ」という感想しかなかったのですが、「4課がなくなる」ことには、驚きの声も出ていましたね。
昭和のヤクザにとって「4課」(発足した58年当時は「警視庁刑事部捜査4課」)というのは宿敵というよりは癒着の対象であり、同志的なところもありましたからね。暴対法ができるまでは、不良と警察は「持ちつ持たれつ」みたいな感じだったのです。今よりも抗争はすごくて、殺人事件もバンバン起こっていましたが、どこかのんびりしていた気がします。刑事さんたちも「4課」には愛着があったと思いますよ。03年に組織犯罪対策部ができた時も、「組織犯罪対策4課」の名は残されましたしね。
ちなみに警視庁以外では、北海道、埼玉、千葉、静岡、愛知、大阪、広島の各道府県警察で「捜査4課」の名前が残っているそうです。
癒着していた頃と違って捜査情報も取りにくくなっているようで、溝口敦御大は、「今の組対はふだんはヒマをかこち、たまに事件が起きると解決までに手間取る。その上に半グレや外国人犯罪が加わって、果たして十分な対応ができるのだろうか」と懸念されていました。
元極妻ごときは畏れ多くてこんなことは書けませんが、まずは新体制の「お手並み拝見」というところでしょうか。