カルチャー
中国芸能界とファンの今【後編】

ジャニーズが中国進出するなら今がチャンス!? 政府の「推し活規制」が日本と中国芸能界に与える影響

2022/03/13 20:00
はちこ

  1つ目は、アイドル業界が拡大してビジネスモデルとして徐々に確立されたから。それに伴ってさまざまな問題点が顕在化し、誰にでも見えるようになってきた。政府側にとっても規制のメスを入れやすく、具体的な対策が取れるわけだ。

 2つ目は、アイドル業界は未成年がアクセスしやすいコンテンツが多いから。中国はそもそも、未成年がアクセスしやすく、時間とお金を費やしてしまうようなコンテンツに厳しい傾向がある。ゲームやアニメもそうだし、アイドルコンテンツも例外ではない。また、本来なら個々の家庭でやるような“しつけ”に対する考え方も関係していると思う。

 たとえば、ゲームは1日何時間、お金はどう使うかなど、親が子どもに教えるべきことについて、共働き世帯が多い中国の家庭では「多忙」との理由から、ろくに教育しないことがある。「教育は学校がやるものだ」と思い込んでいる親が一定数いるのだ。

 何かトラブルが発生したとき、子どもを預かる学校や、学校を管理する政府の関連部門に親がクレームを入れることは珍しくない。こうなると、個別に対応するよりも、政府が一斉規制をする結果になりやすいわけだ。実際、アイドルファンの中にも「過熱した応援活動は未成年の成長によろしくない」と感じ、今回の規制に賛成する意見もあった。

 最後は、単純にタイミングが悪いから。冒頭でも紹介した牛乳を捨てる事件は、食品の無駄を禁ずる「反食品浪費法」が成立した直後だった。本来であれば、ファン内部での“もみ消し”ができたことかもしれないが、タイミングの悪さで社会問題にまで発展してしまったのだ。

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