“中学受験”に見る親と子の姿

中学受験、塾選びに失敗して転塾を重ねた親子「ふたを開けたらバイトの子が先生」

2022/02/27 16:00
鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー)

個別塾の費用もバカにならない! 小6秋で最後の決断

「個別塾は費用もバカにならないので、同じくらいのお金をかけるのであれば、もう家庭教師の先生にお願いしようと思いまして、6年の秋あたりから家庭教師1本にしました。幸い、この先生はとても良い方で、斗真を上手に指導してくださいました。第4志望校ではあるのですが、この先生に付いていなかったら、ここも不合格だったかもしれず、先生にはとても感謝しています」

 ただ、秀美さんは、家庭教師の先生に「もう少し時間があったら、斗真くんのポテンシャルからしたら第一志望校にも合格していたかと……と言われたことが気になっているのだそうだ。

「私があまりに何も考えず、行き当たりバッタリだったことが、すべての敗因です。塾選びも『大手だから』ということだけで決めましたし、個別塾にしても、講師の質はさまざまだという視点が抜け落ちていて……。やはり、受験は用意周到に戦略を練ってから始めるものなんだなぁと思い知りました。これから中学受験を始めるご家庭に、我が家の経験が少しでもお役に立てたら幸いです」

 中学受験は親子の受験であるが、塾の果たす役割も相当、大きい。受験生活は長丁場になるので、我が子にとって、どういう環境で受験勉強をすることが成長に繋がるのかを熟慮した上で、各塾の方針を見極めることが大切だ。

 


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鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー)

鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー)

エッセイスト、教育・子育てアドバイザー、受験カウンセラー、介護アドバイザー。我が子と二人三脚で中学受験に挑んだ実体験をもとにした『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などで知られ、長年、中学受験の取材し続けている。その他、子育て、夫婦関係、介護など、特に女性を悩ませる問題について執筆活動を展開。

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最終更新:2022/02/27 16:00
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