英王室“追放”のアンドリュー王子、性的暴行疑惑が示談に! 母・エリザベス女王が「和解金」3億円負担か
当時未成年だった女性への性的暴行疑惑をめぐり、事実上英王室から追放されたアンドリュー王子(61)が、民事訴訟を起こした被害女性へ多額の和解金を支払うことで示談にこぎ着けた。莫大な和解金の一部は、母エリザベス女王が負担するようだとも報じられており、ネット上には怒りの声が殺到している。
富と権力を振りかざし、少女たちに性的人身売買をさせた罪で起訴された米大富豪ジェフリー・エプスタイン(拘留中に自殺)。彼の性奴隷だったヴァージニア・ジュフリーは、アンドリュー王子と性行為をするよう強要されたと主張しており、2021年にニューヨークで、王子を相手どり民事訴訟を起こした。王子は一貫して容疑を否定しているが、英王室は22年1月、王子の軍の名誉職、慈善団体のパトロンとしての役職を王子からすべて剥奪した。
王子の弁護士チームはヴァージニアの精神疾患に関する記録の提出を要求しており、これに激怒した彼女が「一文無しにして破滅させてやる」と決心したとの報道も飛び交っていたが、その思惑通り、高額の和解金により示談に至ったのだ。
現地時間2月15日、ヴァージニアの弁護士がニューヨークの連邦裁判所に和解書を提出。アンドリュー王子がヴァージニアに対して和解金を支払い、さらに彼女が立ち上げた性的人身売買の被害者を支援する慈善団体への寄付が確認された時点で訴えを取り下げることで合意した──と複数のメディアが報じた。
和解金や寄付金の額は非公開だが、英大衆紙「デイリー・メール」は1,200万ポンド(約18億8,000万円)と報道。慈善団体への寄付金200万ポンド(約3億1,300万円)はエリザベス女王が出すと伝えた。
そもそも、王子は19年に英BBC局の単独インタビューに応じて「性的暴行などしていない」「記憶にない」と白々しく否定して大炎上し、公務を離れた。そのため年間約25万ポンド(約3,900万円)の収入がなくなり、現在は王立海軍の年金2万ポンド(約310万円)と女王からの援助でギリギリの生活をしていると伝えられる。
ヴァージニアへの和解金は、14年にセーラ元妃と共同で購入したスイスの高級リゾート地ヴェルビエのコテージを売却して捻出すると推測されており、足らない分を女王が負担するよう。
女王は王室助成金のほか、ランカスター公領(土地や不動産)や個人的な投資や不動産から収入を得ている。ランカスター公領は年間2,200万ポンド(約34億4,700万円)を超える女王の主な収入源であり、ここから寄付金を支払うとみられている。
王室の威厳を守るために90歳を過ぎても公務に励んでいる女王に、心配や迷惑をかけっぱなしのアンドリュー王子に世間は激怒。「イギリスの恥」「二度と公の場に出るな」「一番のお気に入りとはいえ、ママに頼りすぎ」との批判が噴出している。
また、「女王の在位70年を祝うプラチナ・ジュビリーを6月に控えているため、さっさと金で解決したかったのだろう」と、一連の処遇は国民の非難をかわすための処置との批判も。
体調不良で公務を休んでいたエリザベス女王だが、今回の示談ニュースが流れた翌16日、ウィンザー城で英海軍の幹部に接見。左足を指して「見ての通り、動けないのです」と話し、「95歳になっても息子に苦労をかけられて、かわいそう」と同情が集まっている。