コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」
有働由美子アナ、平野歩夢選手へのセクハラ発言に思う「自虐キャラ」から「老害キャラ」にならないための方法
2022/02/17 21:00
有働アナは女子アナで初めて自虐をした人だと、私は思っている。有働アナが20代の頃、返って目立つド派手な変装をして、プロ野球選手の家に通う姿を写真週刊誌に撮られたことがある。その野球選手は妻と別れたばかりということもあって、世間では「不倫だったのではないか」「略奪だったのか」といった声も上がったが、有働アナはこの時、「オトコを盗られることはあっても、盗ることはない」という自虐コメントで乗り切った。この経験から、自虐をすると周囲に喜んでもらえる、そういう自分が求められていると思い込んでしまったのかもしれない。
成功者ほど過去の成功体験にすがる傾向があるそうだが、昔ならOKでも、今の時代にアウトということはいくらでもある。抜群に好感度が高いことも相まって、有働アナのセクハラや、男尊女卑的な発言をしつこくネチネチ指摘しているのは、私くらいだろう。しかし、若手の人気アイドルと共演することもある有働アナは、ジェンダーフリーの感覚を持った若者視聴者の視線にさらされていることを、忘れてはならないと思う。
ネット社会は、何がきっかけで大事故になるかわからない。“自虐キャラ”から“老害キャラ”にならないためにも、有働アナには一度、専門家の指導を受けながら、ジェンダーについて学ぶことをお勧めしたい。
最終更新:2022/02/17 21:00