コラム
倉田真由美さん特別寄稿

「最強のだめんず」と言われても、娘にとって「最高の父ちゃん」を見極めたたった一つのポイント

2022/02/28 19:00
倉田真由美
連載初回はこのイラストでした(C)倉田真由美

 『だめんず・うぉ~か~』(扶桑社)で知られるマンガ家・倉田真由美さんと出会うまで離婚を3回経験し、自他ともに認める“女好き”だった叶井さんが、倉田さんとの娘ココちゃん誕生を機に、毎週末のように子どもの遊び場を求めて旅行し、ママ友を作り、幼稚園や小学校の保護者会の役員に立候補するまでに変貌した姿をリアルタイムで配信してきました。

 しかし、ココちゃんがもうすぐ小学校を卒業、物理的に手がかからなくなったため、この3月で幕を閉じることに。最終回まで残り2回、今回は隣でずっと見てきた妻・倉田さんに、「父親としての叶井俊太郎」について寄稿いただきました。

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 結婚して十三年。

 長い。当然ながら、これほど長く関わり続けた男性は他にいません。そして、これほど喧嘩にならない相性の人もめずらしい。

 付き合い始めの頃は、いろんな意味で「癖のある人だな」と思っていました。何より女性経験が異常に(笑)豊富で、その割に交際人数が少ないところとか、変わってるなあ、と。

 でも、妙に気が合ったんですよね。特に大好きな漫画の趣味が似ていて、当時すでにとっくの昔に絶版になっていたマニアックな漫画をお互い全巻持っていたりとか。これって、私にとってはかなり重要なポイントでした。大好きなことの、更にその内容が似ているということは思考性に大きな共通点があると思ったんですよね。実際それは当たっていました。彼は過去三回も離婚していて誰にでも合う人ではないけど、私には相性のいい、一緒に暮らすには向いている相手でした。

 子どもについては、想像を超えていましたね。当時彼は猫を三匹飼っていて、その世話を面倒くさがらずしっかりやっていたので、きっと子どももちゃんと世話するんじゃないかな、とはうっすら思っていましたけど。そういう「面倒くさがらずやるべきことをきっちりやる」って、相手を見極める上で頼りになるヒントなんですよね。結婚以来ずっとこれは変わらず、彼は「面倒くさいから段々やらなくなる」ことがないです。子育ても家事も。

 生まれてすぐはあんまりピンときてない様子でしたが、みるみるうちにものすごい子育てパパになりました。うちは完全母乳だったので授乳こそ私がやりましたが、それ以外のことは一切私に負けずというか何なら私よりガッツリやっていました。今もそうです。

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