香取慎吾主演ドラマの“辞めジャニ外し”、「新しい地図」のリーク疑う声を業界関係者が否定するワケ
2月9日、ニュースサイト「文春オンライン」がレコード会社・ユニバーサルミュージックの“内部メール”を公開。同社役員A氏が、2017年にジャニーズ事務所を退所した香取慎吾の主演ドラマをめぐり、ジャニーズ側に忖度するような内容を記していたことから、業界内外で物議を醸している。一部ネット上では、香取の所属事務所・CULENが「情報をリークしたのではないか」と疑う声もあるようだ。
「香取は17年に稲垣吾郎、草なぎ剛と共にジャニーズを離れ、その後はSMAPの元マネジャーである飯島三智氏が代表を務める事務所・CULENに所属。3人で『新しい地図』名義の活動を展開しているほか、画家としても活躍中です。また、昨年1月期には、連続ドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京系)で、ジャニーズ退所後初となる主演を務めました」(芸能ライター)
同ドラマの主題歌は、香取と4人組バンド・WONKが歌う「Anonymous」(21年5月発売)が起用されていたが、「文春」によると、当初はユニバーサルにプライベートレーベルを持つ4人組バンド・HYの楽曲が使用される予定だったとか。
「『文春』は、当時A氏が社内の邦楽担当責任者に送信したとみられる内部メールを入手。A氏は、テレビ東京で香取主演ドラマが放送されることに触れ、『エンドソングをHYと言う事で事務所がテレビ東京とほぼ決で話を進めていたのですが、ジャニーズと弊社との関係性を鑑み、今回HYには辞退して頂く事となりました』(原文ママ、以下同)と報告していたほか、『今後、辞めジャニ案件が更に出て来ると思いますが、都度慎重に対応させて頂けたらと思います』と強調していました。なお、これを報じた記事のタイトルには『辞めジャニ外し』という、おどろおどろしい言葉が使われており、ジャニーズファンを中心にネット上でも話題になっています」(週刊誌記者)
ジャニーズといえば、19年7月に公正取引委員会から、香取や稲垣、草なぎの3人を民放テレビ局などに出演させないよう“圧力をかけた疑いがある”として、注意を受けていたことが判明。以降、ジャニーズサイドが関係各所へ露骨な圧力をかけることはなくなったといわれているが、今回「文春」が報じたユニバーサルのA氏のように、いまだジャニーズに忖度する業界関係者は存在するのかもしれない。
「ただ、一部ジャニーズファンや『新しい地図』のアンチの間では、『文春』にA氏のメール内容をリークした情報源は『CULENではないか』と疑う声が上がっています。今回明らかになったのは、ユニバーサルが自発的に行った『辞めジャニ外し』ですが、ジャニーズにとっても『忖度された』なんて話は出てほしくないはず。対して、CULEN所属の『新しい地図』メンバーは、雑誌『週刊文春WOMAN』(文藝春秋)に登場する機会も多いだけに、『CULEN側が「文春」に情報提供した?』と考える者もいるわけです」(同)
しかし、業界関係者の間では別の見方もされているようだ。
「香取がドラマを降板させられたわけではないし、主題歌もHYが離れたおかげで香取本人が歌えることになったわけで、CULENにとってむしろ“棚ぼた”的な展開といえる。そもそもA氏のメールは内部の人間にのみ送られたものなので、『文春』に流出させたのもユニバーサル関係者と考えるのが自然でしょう。ちなみに、A氏は“あらゆる忖度を重ねて出世した”といわれる人物なのですが、今回ばかりはジャニーズに気を使った結果、『文春』沙汰になってしまったということで、社内では気の毒がられているそうです」(芸能プロ関係者)
ユニバーサルでは「辞めジャニ案件」と敬遠されてしまった香取だが、今年4月からは稲垣や草なぎと出演する『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)のレギュラー放送が開始する。今後も活躍の場を広げていってほしいところだ。