コラム
“中学受験”に見る親と子の姿
中学受験、本番直前に「やめる」と言い出した息子! 母親が選んだ驚きの対処法とは?
2022/01/23 16:00
詩音くんが理沙さんに語ったことによると「周りの大人たちが『これやれ、あれやれ』『もっと!もっと!』って言っているような気がして、全部がめんどくさくなった」という理由が大きかったそうだが、私が思うに「逃げ」というよりは、単純に疲れから来る“飽和状態”だったような気がする。
「受験する・しない」は先述したとおり、中学受験の場合は、どちらでもいいことだ。ただ、長きに渡る、この受験道の中では「する・しない」で親子が葛藤を繰り返すことが多いのも、また事実。
しかし、最後の決断は子ども自身で下す。それには、明るい環境の中で、子ども自身が自分の生き方をゆっくりと考える時間を取ってからのほうが、その子の未来がより輝くような気がしている。
詩音くんは現在、志望校のひとつであった中高一貫校の中3。高等部に行くための内部試験を首の皮一枚でクリアしたらしく「あの時、(中学)受験やめなくてよかった。高校からは、この学校には絶対、入れない!」という感想を理沙さんに言ったとのことだ。
最終更新:2022/01/23 16:00