フジ『めざまし8』、箱根駅伝「沿道取材」帰省ラッシュ「渋滞から生中継」で批判まみれ
1月4日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)が、箱根駅伝の話題を取り上げた。沿道で選手を応援する人々について批判的に報じたが、その内容に視聴者から不満が飛び交っている。
青山学院大が圧倒的な強さをみせた第98回箱根駅伝。2位の順天堂大を10分51秒も引き離す余裕の圧勝を記録し、大きな話題を呼んだ。今大会の開催を前に、昨年11月、関東学生陸上競技連盟は大学関係者や保護者に「来場および沿道での応援行為については強く自粛を求めます」と発表し、一般ファンや近隣住民についても沿道での応援自粛を求めていた。
『めざまし8』では、この大会のコース沿道に集まった観客に注目。現地を訪れた駅伝ファンにインタビューを行い、沿道での応援は主催者サイドから自粛するよう言われているが……と問題意識を確認していた。
こうしたVTRについて、ネット上では「沿道にいる人を犯罪者扱いするな」「沿道応援したっていいじゃん」といった声が続出。「ほかのスポーツだって有観客なのに」「年末の格闘技とか観客入ってましたよね。箱根駅伝だけ観客なしっておかしな話」と、他スポールと比較するコメントや、「密って意識をもってるなら、カメラスタッフが沿道取材行くほうがよっぽど密だよ」との指摘も上がることに。
そんな『めざまし8』は12月29日放送でも、混雑するエリアから生中継を実施し、物議を醸していた。
「29日は、年末の帰省ラッシュで混雑する高速道路に取材車両を出して、自ら渋滞にハマりながらLIVE中継。午前7時20分ごろ、東京インターチェンジを下り車線で出発して、番組放送開始時間の午前8時に、横浜青葉インターチェンジ辺りを走行中だと伝えていました。その後、番組は東京・上野のアメ横を生中継したあと、再び東名高速からのリポートに。『ほとんど進んでいない状況』『やはり予想どおり、年末の帰省ラッシュということでかなり混雑しています』と“情報キャスター”は伝えていました」(芸能ライター)
ネット上では、「わざわざ渋滞に巻き込まれるためだけに、高速乗ったの?」「高速からの中継って、ただの迷惑でしかないじゃん」「無駄に渋滞に混ざるな」「マスコミも渋滞に加担してる」などと批判が飛び交うことに。
生中継ということもあり、取材車両の前方を走る車のナンバープレートが映り続けていたが、これについても「前の車、全国にさらされててかわいそう」「中継中はずっと、前の車のナンバーを地上波で垂れ流すんだね」と波紋を呼んだ。
「通常、報道番組であれば渋滞中継は、ヘリコプターを飛ばして上空から報じるのが一般的ですが、『めざまし8』は大渋滞の渦中に飛び込んで取材。近年のワイドショーでは常套手段でもありますが、今回、高速の渋滞を伝える中継は番組冒頭と8時15分の2度のみで、合わせても2分程度。わざわざ車両を出す必要はなかったと視聴者の誰もが思ったのでは」(同)
年末に取材方法が波紋を呼んだ同番組だったが、22年も駅伝取材で早くも一部視聴者の不満を買ってしまった『めざまし8』。今年1年はどんな話題を振りまくのだろうか。
(村上春虎)