コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき122

元極妻が予想する「2022年アウトロー情勢」山口組の再統合は秒読み、工藤會トップは控訴審へ?

2022/01/02 16:00
待田芳子(作家)
Unsplashより

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

山口組再統合のXデーは?

 読者の皆様、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。いつもお読みいただき、改めて御礼申し上げます。

 昨秋は、山口組の統合への王手ともいえる「五代目山健組」の六代目山口組への復帰が話題になりましたが、それ以降は思ったほど進みませんでしたね。

 わかりにくくてアレなんですけど、山健組は、山口組の二次団体(いわゆる「直参」)としては最大の人数を誇っていました。初代山健組は、三代目山口組時代にヤマケンこと山本健一親分が1961年に設立しています。

 この山口組傘下の名門組織である山健組は、2015年の山口組分裂で中心的な役割を果たしていました。同じ山口組でありながら司六代目の出身母体である弘道会とは対立していたんですね。

 ところが、いったん出て行った山健組が、昨秋、六代目山口組に「復帰」しました。神戸山口組を出たわけです。神戸山口組の中核だった山健組が出たことで、神戸山口組の存続は、かなり微妙になってきました。

 とはいえ神戸山口組トップである井上邦雄組長が「最後の一人になっても闘う」と言っているそうで、まだしばらくは「二つの山口組」状態は続くかもしれません。

 まあ今までだって、別に山口組関係者全員が「超仲よし」だったわけではないのですが、シノギ(資金獲得活動)が回っていた頃は、同じ金看板の下で、そこそこイケていたんですよね。過剰な暴力団排除によってシノギが細ったことで、しなくてもいいケンカも増えている気がします。

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