カルチャー
[再掲]インタビュー
心理学博士が明かす、しいたけ占い人気の裏側――「占い否定層にウケるカラクリ」「ゲッターズ飯田を追い抜けたワケ」
2022/01/06 21:30
この「良い沈黙」という言葉について、鈴木氏は「なかなか日常的には使わないですよね。この『良い沈黙』とは、心理学的に、自分の立場や環境との関わり方、現状などを、自ら客観的に見て、自己検討することなのではないかと私は受け取るのですが、これは哲学的なものの見方とも言えます。皆さん、そこに惹かれるのでは」
また鈴木氏は、しいたけ占いでオーラカラーが診断されている点に関して、「色彩心理学を用いている」と指摘。「例えば、『「新機軸と急展開」の黄色が出ています』という一文を見ましたが、黄色は色彩心理学上、『新機軸』『急展開』を示す色と言えます。つまりしいたけ占いには、心理学という科学も織り交ぜられていると言えるでしょう」。
しいたけ占いを「当たる」という人が多いのも、このあたりに理由がありそうだ。
「哲学や心理学は、占いと違って誰しもに当てはまるもの。だから、しいたけ占いを『当たる』と感じる人が多いのでしょう。ただし、『WEEKLY! しいたけ占い』を詳しく見ていくと、『今週のあなたを分析』と『今週どう乗り切る?』の2項目からなっており、前者は、哲学などが織り交ぜられていますが、後者はいわゆる一般的な12星座占いとして、『◎◎するといいですよ』などの助言が書かれている。占いをあまり信じない人でも、前者の『今週のあなたを分析』に書かれていることには興味を抱くかもしれませんね」