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過激ポルノ誌「ハスラー」創刊者、英王室・エリザベス女王の夫、伝説的音楽プロデューサー……【2021年に亡くなった海外セレブ】

2021/12/30 10:00
堀川樹里(ライター)

フィリップ王配(写真/Getty Imagesより)

 英王室のエリザベス女王の夫。老衰のため、ロンドン郊外のウィンザー城で亡くなった。

 ギリシャ王族として誕生。政情が不安定になり、幼い頃に祖国を離れて亡命生活を送った。イギリス海軍に入隊し、第二次世界大戦に従軍。その後、イギリスに帰化し、マウントバッテン姓を名乗るようになった。エリート軍人で将来を有望視されていたが、エリザベス女王に見初められて1947年に結婚。共同統治者である「王配殿下」の称号が与えられなかったこと、王朝名が女王一家の「ウィンザー」のままでフィリップの姓である「マウントバッテン」に変わらなかったことなど、屈辱的な思いをしながらも、公務に誠心誠意励み、70年以上にわたり女王を支えた。チャールズ皇太子ら4人の子ども、8人の孫にも恵まれた。

 歯に衣着せぬ性格で失言も多かったが、国と女王への献身を貫いた人物として人々に愛された。高齢のため17年にはすべての公務から退き、公に姿を見せることはなくなったが、18年5月に執り行われたヘンリー王子とメーガン夫人の結婚式には上機嫌で出席していた。

 2月に感染症の治療のために入院。退院したものの、3月には心臓の既往症の検査を行うため再び入院し、健康状態が心配されていた。そんな中、王室を離脱したヘンリー王子とメーガン夫人の暴露インタビューが放送され、殿下は「狂気の沙汰」と周囲に漏らしていたと伝えられている。葬儀は英国放送協会BBCで生中継され、涙をぬぐう女王の姿に世界中の人々が心を打たれた。

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