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『最愛』5つのキーワードで読み解く! 新薬「850」の数字、弁護士バッジや白川郷の意味を徹底解剖
2021/12/24 22:00
このドラマで気になるシンボルに「カサ」があります。まずは、台風の夜、達雄さんの背後に「傘」を持って立つ加瀬さんが思い出されますが、梨央の運転手「笠」松も意味ありげです。カサは記号化すれば三角になります。数多の象徴的な意味があり、いろんな考察が可能ですがここでは一点だけ、梨央が育った村、白川郷の合掌造りの三角屋根とつなげて展開させたいと思います。
ちなみに合掌は両方の手のひらを合わせる礼拝の表現で、右手が「清浄(聖)」、左手が「不浄(俗)」。その合一によって、人間としての純真な祈りが捧げられるとされます。また右手が「未来」、左手が「過去」、真ん中が現在、つまり先にお伝えした「結び」と同義になる解釈もあります。
この白川郷、ざっくりではありますが、かつての都・京都の中心、御所がある御苑の北東の門、石「薬師」御門からそのまま北東の延長線上に位置します。ちなみに、そのさらに延長には康介が埋められた越中富山。歴史的には「薬売り」が有名です。
薬の開発に励んだ梨央が育った村を、そういった「薬のライン上」に置いたのが偶然だとしたら驚きです。