コラム
ママ友グループLINEから

手土産に“市販のおやつはNG”のママ友に困惑! 手作りお菓子には何を返しすべき?

2021/12/12 18:30
池守りぜね(ライター)

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

(C)写真ACより

 ママ友付き合いの中では、ちょっとした“手土産”や“差し入れ”を贈り合う機会があるだろう。「ママ友 手土産」というワードでネット検索すると、“お薦めの手土産”を紹介する記事が多数表示され、さまざまな情報を得られる。しかし、何気ない手土産がきっかけで周囲から反感を買うケースもあるようだ。今回は、日常生活の中で起こった手土産をめぐるママ友とのエピソードを紹介する。

「うちはそういうの、食べさせない」健康志向なママ友に困惑

 智美さん(仮名・36歳)は、関東近県にあるベッドタウンで来年8歳になる男児を育児中だ。息子の小学校入学を機に新たな街に引っ越し、ママ友が増えたという。

「息子は今年の春から、自宅から徒歩10分ほどの場所にある小学校に入学しました。同じマンションの子どもたちと一緒に“班登校”をして通っています。地域ごとに“生活委員会”というものもあり、保護者は子どもの登校の見守りや点呼、挨拶の声かけなどを行っているんですが、会員名簿があるため、みんな顔見知りになりました」

 「引っ越したばかりで周りに知り合いもおらず、不安だった」という智美さんだが、同じマンションに住むママが声をかけてくれたそうだ。

「Sさん(仮名・38歳)は、息子と同級生の男の子のママで、入学前の保護者向け説明会で知り合い、すぐにLINEを交換したんです。彼女には5年生の娘もいたので、小学校行事や役員活動について詳しく、メッセージでやりとりしながら、小学校生活でわからないことを教えてもらいました」

 毎朝、ゴミ捨てなどでも顔を合わす機会が多く、すっかりSさんと親しくなったそうだが、彼女には子育てにある“こだわり”があったという。

「甘味料がたくさん使われているようなジュースやお菓子を禁止していたんです。Sさんの部屋に遊びに行った時に、ジュースとデパ地下で買ったお菓子を手土産として持って行ったところ、『うちはそういうの、食べさせないんだ』って言われてしまって……。それ以来、差し入れ選びには気を使っているのですが、Sさんの子どもがうちに遊びに来ると、ジュースを飲みたがったり、お菓子を食べたがったりして困るんです」

 智美さんいわく、健康志向なSさんは、家で食べるおやつはほぼ手作りをしているようで、「うちにも分けてくれるんです」と困惑した表情で語った。

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