日曜劇場『日本沈没』最終回前に自己最低13.5%……「政治的な配慮」感じるシーンも?
小栗旬主演のTBS系「日曜劇場」枠ドラマ『日本沈没―希望のひと―』。12月5日に放送された第8話は、平均世帯視聴率10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した特番『THE MANZAI2021マスターズ』(フジテレビ系)が裏番組だった影響か、自己最低の13.5%となった。
総理大臣・東山栄一(仲村トオル)のミスにより、中国への移民受け入れ交渉が台無しに。この報復として、中国は日本が沈没することを公に発表してしまう。中国との交渉が断絶したばかりか、世界的に“日本沈没”の事実が周知されてしまい、日本政府は窮地に立たされる――というのが今回のストーリーだった。
「作中では、地震学者の田所雄介(香川照之)と世良徹(國村隼)が、環境省の官僚・天海啓示(小栗)に対して、日本がどのように沈没していくのか、CGで説明するシーンがありました。この際、北海道が一番最後に沈没していくとの予想だったにもかかわらず、隣接する樺太島は“一切被害がない”とされていたんです」(芸能ライター)
このシーンについて、ネット上では「日本列島が沈没するほどの大災害なのに、すぐ近くの樺太はノーダメージっておかしくない?」「台湾とか樺太も何かしらの被害を受けるのが自然だと思う」といった疑問の声が続出。中には「政治的な配慮かな?」「日本以外の国も沈むことにすると、いろいろ面倒なんだろうね」「沈没する場所は忖度が必要かも」など、番組側の“配慮”を感じた視聴者もいたようだ。
「同作では、10月10日放送の第1話でも、こうした“配慮”を疑われるシーンがネット上で話題になりました。東京・お台場や汐留が海に沈むラストシーンでしたが、同所にあるフジテレビや日本テレビのビルは崩壊したにもかかわらず、長年『日曜劇場』のスポンサーだった東芝、広告代理店・電通のビルは倒壊せずに残っていたんです。ネット上では『すごい忖度』『誰に向けてドラマ作ってんだよ』などと、失笑を買っていました」(同)
架空のストーリーとはいえ、ある程度の配慮は必要なのだろうが、やはり違和感を抱く視聴者は少なくないようだ。12日の最終回は、放送枠を69分拡大して2時間超えのスペシャル版で放送。多くの視聴者が納得するようなラストを期待したい。