海外
痛ましい事故の裏には薬物の影が……
トラヴィス・スコット主催のフェスで8人が死亡の大惨事! 警備員の首には“注射器”を刺された痕も……無差別に薬物注入か
2021/11/08 18:50
また、当局はコンサートの警備員が首に注射器のようなものを刺されて呼吸困難を起こし、オピオイド薬の過剰摂取時に症状の緩和効果があるナロキソンで回復したという事案があったことを明かした。さらに、イギリスのクラブなどで起きている、何者かが人々に薬物を注入して回る暴行行為「ニードル・スパイキング」を思わせる事案が起きていた可能性が高いと発表した。
一方で主催者のトラヴィスは以前から、ライブ中に自ら観客席にダイブするだけではなく、ステージに招いた観客も同じようにダイブさせるなど、はちゃめちゃなパフォーマンスを繰り広げることで有名。15年のロックフェスで観客に「(警備用)バリケードを飛び越えてステージに来い」とけしかけたとして逮捕され、1年のプロベーション(保護観察/執行猶予)に処され、17年にもライブ中の「暴動の扇動」などの容疑で逮捕されている。トラヴィスにあおられた観客に押されてバルコニーから転落し、半身不随になったというファンから訴えられたことも。
今回もパフォーマンスを中断した直後に、「みんな何のためにここに来たか、わかってるな!」とあおりながら再開していたため、なんらかの罪に問われるのではないかとみられている。
今回に限らず、フェスやライブで興奮した観客が押し合い、他人を圧迫するなどして負傷させる事故が度々起きている。パフォーマンスを停止し、ステージの上から「安全でなければ続行しない」と呼びかけるリンキン・パークのようなバンドやアーティストもいるが、盛り上がっていると解釈して続行してしまう人もおり、近年はその危険性を問題視する声が高まっている。
最終更新:2021/11/08 18:52