コラム
仁科友里の「女のための有名人深読み週報」

「手土産の達人」IKKOに、テレビスタッフの失礼な質問……“先入観”から生まれるマイナスイメージは、なかなか払拭できない?

2021/11/08 21:30
仁科友里(ライター)

 テレビは「成功している人は、〇〇がすごかった!」というふうに、方針もしくは先入観を持った上で、単純な公式で番組を作ることが多い。IKKOの場合、それが「手土産」だと思い、スタッフは思わず質問したのだろう。

 しかし、冷静に考えれば、手土産をあげて仕事がうまく行くのなら、誰だって成功できる。また「手土産」と「成功」を結びつけることは、「手土産をあげるかわりに、仕事をもらった」と悪意的に解釈されることもあるから、失礼な質問ではないだろうか。IKKOが「仕事をもらいたくて、何かを渡すということはしない。ご挨拶だから、気持ちだから」と言ったのは、「私は媚びて仕事をもらったのではない」という気持ちがこめられているように感じた。

 そもそも、「お偉いさんに媚びればタレントは仕事をもらえる」といった考えがテレビ側にあったから、IKKOへの失礼な質問が飛んだのだろう。しかし、こうした先入観から生まれるマイナスイメージを払拭するのは、そう簡単ではない。それを今、体現しているのが小室眞子さんと小室圭さんではないだろうか。

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