吉高由里子主演『最愛』、「『Nのために』に似てる」と話題も視聴率イマイチ? 「2話目でダウン」の定説で前半戦は苦戦の予感か
吉高由里子が主演を務める連続ドラマ『最愛』(TBS系)が、10月22日に第2話の放送を迎える。同15日からTBSテレビ系「金曜ドラマ」枠にて放送を開始した同作だが、業界関係者の間では「評判自体は悪くないものの、視聴率面では低迷が心配されている」という。
「同ドラマは、連続殺人事件の重要参考人となった実業家・真田梨央(吉高)と、彼女の初恋相手で警視庁捜査一課の刑事となった宮崎大輝(松下洸平)、梨央を守ろうとする弁護士・加瀬賢一郎(井浦新)を中心に展開する、完全オリジナル脚本のサスペンスラブストーリー。第1話では、かつて思い合っていた梨央と大輝が、殺人事件の重要参考人と担当刑事という立場になって、15年ぶりに再会を果たすまでが描かれました」(芸能ライター)
なお、吉高が同局「金曜ドラマ」枠で主演するのは、今回が初めて。そんな『最愛』は、同枠で放送された『Nのために』(2014年10月期)や『アンナチュラル』(18年1月期)、『MIU404』(20年6~9月)でプロデューサーを務めた新井順子氏と演出の塚原あゆ子氏が参加していること、そんな両名と『リバース』(17年4月期)で組んだ奥寺佐渡子氏&清水友佳子氏が脚本を担当することも、大々的に告知されていた。
初回放送後、ネット上では“第1話に殺人事件が起こり、現在と過去を交錯させながら事件の真相を追っていく”というストーリー構成や、作品全体の雰囲気が「『Nのために』に似てる」とネット上で注目を集め、Twitter上では「#Nのために」がトレンド入りを果たすなど、大きな話題を呼んだ。しかし、世帯平均視聴率は8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と2ケタ台には届かず、イマイチな結果に。豪華なスタッフ陣を見ても、TBS的にかなり気合の入ったドラマであることがわかるだけに、やや物足りないスタートとなった。
「同枠は初回視聴率が良くても、だいたい2話目で下がる……というのが定説。この枠で近年話題になったヒット作でも、例えば『凪のお暇』(19年7月期)は初回10.3%で発進後、第2話以降は3週連続で9%台を推移し、第5話で自己ワーストの8.6%を記録。最終回で14.5%を獲得した『MIU404』も、初回13.1%から、第4話までは“右肩下がり”でした」(同)
そうなると、8%台での幕開けとなった『最愛』は、第2話で7%台以下まで後退する可能性もあるだろう。
「さらに、吉高の主演ドラマも基本的には2話目でいったん落ち込む傾向にあります。昨年1月期に放送された『知らなくていいコト』(日本テレビ系)は初回9.4%を記録しましたが、第2話で8.9%までダウン。18年4月期の『正義のセ』(同)も11.0%と好スタートを切ったのに、第2話は9.9%と1.1ポイント下げています。『最愛』は“1話完結型ではないサスペンスもの”であるだけに、ストーリーが盛り上がるのは事件の犯人や全貌が見えてくる後半でしょうから、前半は厳しい戦いになるかもしれません」(同)
果たして第2話以降、評価と数字の開きを縮めることはできるだろうか?